スポーツ用品販売などを行う「アルペン」が展開する「Alpen FUKUOKA（アルペン フクオカ）」が9月15日、キャナルシティ博多（福岡市博多区住吉1）サウスビル1階～3階にオープンした。

2階「スポーツデポ フラッグシップストア」のバスケットボールコーナー

　2022年4月に東京・新宿にオープンした同社初の旗艦店「Alpen TOKYO（アルペン トウキョウ）」に次ぐ2店舗目の旗艦店。インバウンド需要も好調なことから、西日本においてもさらなる都心客のニーズに応える店舗として、「人と環境と都市活力の調和がとれたアジアのリーダー都市」を目指す福岡を第2の旗艦店拠点に決めたという。九州では現在、「スポーツデポ」を中心に店舗展開するほか、大分・佐伯市に「アルペン」を出店している。

　「Alpen FUKUOKA」は、同社が展開するゴルフ専門店「ゴルフ5」、総合スポーツショップ「スポーツデポ」、アウトドア専門店「アルペンアウトドアーズ」の3つの業態で構成する。敷地面積は約3000坪。各業態で合計約28万点の商品を取り扱う。店内は、各種アイテムを試せる体験スペースの設置をはじめ、実際の使用シーンをイメージできるような空間作りや売り場作りを行う。売り場装飾では、廃棄や使用予定のないスポーツグッズを再利用し、SDGsを意識した。

　1階は「ゴルフ5 フラッグシップストア」として展開。ゴルフアパレル、ゴルフシューズ、ゴルフクラブなど、約5万点の商品をそろえる。フロア内には、各メーカーから認定を受けたシューフィッターが2人以上常駐し、足の形やコーディネートに合わせたシューズ提案を行う。試打席は、計測機器2種類と個室1打席含む5打席を用意し、約2500本の試打クラブが試せる。このほか、パターフィッティングの最新機器や、中古クラブ約2500本をそろえた中古クラブコーナーなどを設ける。

　2階と3階の一部は「スポーツデポ フラッグシップストア」として展開。競技スポーツ用品や、フィットネス、アパレル用品など、約18万点の商品をそろえる。2階はランニング、バスケットボール、サッカー、バレーボール、スイミング、ハンドボール、ラグビー用品をはじめ、メンズ・レディース・キッズのスポーツアパレルなどのコーナーを、3階の一部は野球、ソフトボール、テニス、バドミントン、卓球用品コーナーを用意する。2階フロアの床には、新国立競技場の陸上トラックに採用された、イタリア・モンド社のトラック素材を使用するほか、バスケットボールコーナーはNBAコートと同素材の床材を使った売り場にするなど、使用シーンをイメージできるような空間作りや売り場作りを行う。このほか、野球グラブやバッグに刺しゅうができるバルダン製ミシン、レプリカユニホームにネーム＆ナンバーを入れられる圧着機などを備え、加工サービスも提供する。

　3階は「アルペンアウトドアーズ フラッグシップストア」として展開。アウトドアアパレル、キャンプ用品、トレッキング用品など、約5万点の商品をそろえる。フロア内は、テントの試し張りコーナーを設けるほか、大型モニターで風景を流すなど、アウトドアの世界観を連想させる売り場構成とし、さまざまなキャンプシーンを提案する。キャンプ用品コーナーでは、既存店で展開する「LIVing」「DINing」「SLEEPing」の3つのシーンに加え、「AKARI」「TAKIBI」「SOLO」「FOOD」の4つのシーンを加えた合計7つのシーン別売り場を用意。アパレルコーナーでは、同社のプライベートブランド「TRIANTAN」の商品も取り扱う。

　同店舗では「地域共生」をテーマに、ジョギングとごみ拾いを組み合わせたフィットネス「プロキング」やアウトドア講習会などの取り組みも推進するという。

　アルペン社長の水野敦之さんは「福岡は同社が1997年にスポーツデポを最初に出店したエリアの一つ。これまで天神や博多駅周辺など、福岡市の中心部には当社の店舗がなく、来店してもらいにくい状態だった。第2の旗艦店を博多に出店し、九州からスポーツをさらに盛り上げていきたい」と意気込む。

　営業時間は10時～21時。