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エリア特集2016-02-29

福岡へ7つの愛を込めて
福岡が舞台のウェブ小説「ぴりから」

「ぴりから」――福岡を知る人なら、名物の「めんたいこ」を想像する人が多いのでは?ホクホクの白いご飯に合う、ピリッと辛い真っ赤な明太子。そんな「やみつきの刺激」をコンセプトにした、福岡を舞台にした小説が誕生した。

7人の福岡LOVEな作家

小説のタイトルは「ぴりから」。福岡を愛する著名人が執筆し、街の魅力を広く知ってもらおうと福岡県が212日からウェブで配信を開始した。

執筆したのは、福岡県出身の起業家・堀江貴文さん、昨年直木賞を受賞した福岡県出身の作家・東山彰良さん、放送作家・鈴木おさむさん、映画化された小説「ビリギャル」の著者で塾講師の坪田信貴さん、フリーアナウンサー・小林麻耶さん、読者モデル・田中里奈さん、「伝え方が9割」の著者でコピーライターの佐々木圭一さんの7人。堀江さんや東山さん以外は、福岡県出身ではないものの、仕事やプライベートで福岡を訪れる機会が多く、「福岡LOVE」なメンバーだという。

福岡の魅力を小説にする案は、同時期に発行した福岡の観光ガイドブック「ふくおか本」の総合ディレクターを務めていたコピーライター・佐々木圭一さんの提案がきっかけ。より効果的に福岡県をPRしたいと試行錯誤している中、「ユニークな取り組みになるのでは」(福岡県商工部 観光・物産振興課 国内市場班長の安森一二さん)と実現に至ったという。

■「ぴりから」な指導で書き直しも

ほろ苦い青春の思い出を描いた「1991年俺のDESIRE」(堀江さん作)、美容院激戦区・大名で働く美容師を主人公に描いた「とこやさんの魔法」(田中さん作)、恋愛パワースポットとして若い女性を中心に人気を集めている筑後の「恋木神社」を舞台にしたラブストーリー「恋木神社」(鈴木さん作)、アナウンサーが主人公の「ニュースワイドの時間です。」(小林さん作)、話題の直木賞受賞作家の最新作「恋する学園」(東山さん作)など、作家の個性が際立つ作品がずらり。太宰府天満宮や恋木神社など福岡の観光名所や食、歴史はもちろん、執筆者の思い出なども盛り込まれているという。

2月中旬に東京都内で開かれた記者発表には執筆者7人が出席。「(小説には)自分の体験が7割入っている」と堀江さん。明太子色のワンピースに身を包んで登場した小林さんは「2カ月かかって書き上げたのに、すべて書き直しさせられた」と“新人”小説家への「ぴりからな洗礼」を受けたことを明かした。鈴木さんは「全国で唯一の恋愛の神社。この小説を読んで行ってくれる人がいたらいいな」と話した。

公開は毎週金曜、325日までに順次公開する予定で、読み終えた最後のページには、作者のプロフィールとともに教えたくないお気に入りスポットも紹介している。

「ウェブなので気軽に、幅広い世代の方に読んでいただきたい」と安森さん。「物語の舞台になった場所に行ってみたいと思ってもらえるような、実際に足を運んでもらえるようなきっかけになれば」と期待を寄せる。

取材・文/編集部 秋吉真由美

福岡ウェブ小説 ぴりから

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