博多祇園山笠（やまかさ）の飾り山笠「八番山笠 上川端通」の見送り「ガンダム 博多迅雷伝（じんらいでん）」が7月1日、上川端商店街（福岡市博多区上川端町）で公開された。ガンダムをモチーフにした山笠が登場するのは今回が初。

1日に行われたお披露目会の様子

　創通（東京都）とバンダイナムコフィルムワークス（同）が、アニメ「機動戦士ガンダム」の45周年を記念し、今年で60周年を迎える「八番山笠 上川端通」とのコラボレーションを企画した。表の標題は、戦国武将・真田幸村が戦う姿を表した「不惜身命真田幸村公（ふしゃくしんみょうさなだゆきむらこう）」。見送りの「ガンダム 博多迅雷伝」は、大型商業施設「ららぽーと福岡」に展示されている実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」をモチーフに制作した。立像の原型となったガンダムが登場する劇場版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の戦闘シーンをイメージしたという。

　1日の公開に合わせ、10時から同商店街でお披露目会が開催された。上川端商店街振興組合・理事長の正木研次さんと八番山笠 上川端通・総務の長崎正洋さん（崎はたつさきが正式表記）、同山笠を制作した博多人形師の田中勇さんがあいさつしたほか、歌手で福岡出身の森口博子さんがゲストトークを披露した。祝い唄（めでた）も行った。

　展示は7月15日の早朝まで。12日の「追い山笠ならし」、15日の「追い山笠」では、同山笠を舁（か）き手が担ぎ、博多の街中を駆け抜ける。山笠行事終了後にガンダム山笠の展示を予定している同商店街にある川端ぜんざい広場では、コラボの一環で、菓子店「明月堂」（東那珂2）が手がける「博多 川端ぜんざい ガンダムver.」（900円）を数量限定で販売している。なくなり次第終了。