博多織の織元7社が初の合同展-中洲の小売店「博多一十」で

伝統を生かした帯・反物をはじめ、帯地を使ったコートやスーツ、ネクタイなど、各社の特徴を生かした商品が並ぶ。

伝統を生かした帯・反物をはじめ、帯地を使ったコートやスーツ、ネクタイなど、各社の特徴を生かした商品が並ぶ。

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 博多織元・岡野(筑紫郡)が運営する博多織専門店「きもの 博多一十」(福岡市博多区中洲5、TEL 092-283-8111)で6月4日から、県内の博多織の織元7社合同による初の展示会が開催されている。

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 普段は競合関係にある織元が合同で展示会を開くのは異例。自社商品以外にも、さまざまな他社の商品をそろえる小売店として営業する一十の店長・角彰浩さんが各社の若手に協力を呼びかけ、博多織を残すために団結を呼びかけた。

 参加するのは岡野をはじめ、HAKATA JAPANを展開する鴛海織物工場、黒木織物、ゴトウ、サヌイ織物、西村織物、森博多織の7社。帯をはじめ、反物や着尺、小物など約500点を展示している。「一概に博多織といっても、デザインや手触りが違うことを確かめるには一緒に展示するのが一番」と(角さん)。近隣のホテルにも協力を呼びかけ、観光客の誘致も行っており、反応は上々だという。

 角さんは「博多織が自分たちのものということではなく、博多織全体として残るために企画した。知ってもらうことが一番の目的で、いい意味でも悪い意味でも比べてみてほしい」と話す。

 展示は営業時間と同様で12時~19時30分。入場無料。今月14日まで。

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