9月に博多座で上演される「九月博多座特別公演 坂東玉三郎 出演」に出演する坂東玉三郎さんと進藤学さんが7月17日、福岡を訪れ、公演への思いを語った。
玉三郎さんは、博多座には2022年2月以来、約4年半ぶりの出演となる。演目は、衣装の紹介を行う「口上」、玉三郎さんが琴・三味線・胡弓(こきゅう)の3つの楽器の生演奏を披露する「三曲糸の調べ」、竹久夢二の半生を描いた映像作品「夢二慕情」、竹下夢二が描いた「長崎十二景」を題材に、唯是震一さんが作った組曲と舞踊が一体となった「長崎十二景」を上演する。長崎十二景には、舞踊家・俳優として活躍する進藤学さんが出演する。
演目について、玉三郎さんは「『夢二慕情』は映像作品で、竹久夢二の一生を3人の女が語っていくというもの。お客さまが竹久夢二という人物を理解した上で、その次の『長崎十二景』を、より深く理解していただけると思う」と話す。
長崎十二景について、タンゴ経験がある進藤さんは「ペアダンスは、依存しているようで依存しない。それぞれがしっかりと立って、それでいて、共に寄り添って踊るのがペアダンスの醍醐味(だいごみ)。『長崎十二景』の舞踊劇は自立し合っているが、しっかり関わり合うという部分で、これまでやってきたペアダンスをしっかり生かすことができたと思う」と話す。
玉三郎さんの魅力について、進藤さんは「とても抽象的な表現だが『そこにいるようでいない』。概念のようだが、実際に接してみると、とても具体的に、クリアに存在してくださっているという印象。とても居心地の良さを感じるし、いろいろなものであふれ返る世の中だが、シンプルにそこに存在してくださっている、どこにいても感じることができるような存在」と表現。それを受けて玉三郎さんは「今の言葉は僕にとってはうれしいこと。概念としていることが女形としての存在だと思うので、それを感じて、こうして言葉にしてくれるのはうれしい」と笑顔を見せた。
博多座出演について、玉三郎さんは「前回出演した際はパンデミック(世界的大流行)の最中だったので、無事に千秋楽を迎えられるだろうかと思っていた」と当時を振り返り、「今回は安心して、初日から千秋楽まで過ごせると思う」と穏やかに語った。
公演は9月4日~14日。一般販売のチケットは完売しているが、好評を受け補助席、当日券を用意する。価格は、A席補助席(1階と2階バルコニー)=1万7,000円、B席補助席(2階最後列)=1万2,000円。