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福岡アジア美術館で25周年記念コレクション展 1回目は「アジアン・ポップ」

「福岡アジア美術館開館25周年記念コレクション展 アジアン・ポップ」の会場の様子、「リキシャ」と「リキシャ・ペインティング」

「福岡アジア美術館開館25周年記念コレクション展 アジアン・ポップ」の会場の様子、「リキシャ」と「リキシャ・ペインティング」

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 福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町)アジアギャラリーで現在、「福岡アジア美術館開館25周年記念コレクション展 アジアン・ポップ」が開催されている。

会場の様子

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 福岡アジア美術館は3月6日で開館25周年を迎えた。2023年度に開催した「福岡アジア美術館ベストコレクション」に続き、2024年度は「福岡アジア美術館 開館25周年記念コレクション展」を、異なるテーマで2回に分けて開催する。1回目となる同展は「アジアン・ポップ」をテーマに、中国、台湾、韓国、バングラデシュ、パキスタン、インドの50作家、45組の作品、127点を紹介する。

 同館が所蔵する、ポップアートの傾向を示す絵画、写真、ポスター、立体、インスタレーション、映像など、ポップアートの作品で評価を高めたアーティストの作品の展示のほか、アーティストが創作の源泉とした映画や商業ポスターなどの大衆美術も合わせて紹介する。同館学芸員の趙純恵さんは「これまで『美術でないもの』とされながらもアジア美術に影響を与えてきた大衆美術。それらを積極的に収集することで、既存の美術の枠にとらわれない新たな価値創造を理念にしてきた当館だからこそ実現できる、個性たっぷりなコレクション展となった」と話す。

 会場では、3つのコーナーに分けて展示する。「1.カメラに映された夢」では、1920~30年代に流行した「中国商業ポスター」とその文化に着想を得た現代美術や1970年代に制作された「パキスタン映画ポスター」などを、「2.都市を駆け抜け生活を彩る」では、バングラデシュの首都ダッカを走る「リキシャ」と、その装飾である「リキシャ・ペインティング」などを、「3.皮肉?風刺?しなやかにしたたかに」では、中国現代美術を特徴付けた様式であり資本主義を風刺する「ポリティカル・ポップ」とその創作の源泉となった「新年画」などを紹介する。

 趙さんは「出品作品は一見明るく華やかだが、社会や時代に対して皮肉や冷笑、風刺を効かせたものが多く、今をたくましく生き抜くヒントが詰まっているような気がする」と鑑賞を呼びかける。

 開催時間は9時30分~18時(金曜・土曜は20時まで)。水曜休館。観覧料は、一般=200円、高大生=150円、中学生以下無料。9月3日まで。

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