JR九州（福岡市博多区博多駅前3）は1月15日から、受験生を応援する企画として「受験生応援トレイン2009」を運行している。

　受験生応援企画は昨年からスタート。メッセージカードとキットカットをプレゼントしたが、「不景気、不景気と言われる中で、受験生にはぜひ明るい未来を想像して頑張ってもらいたい」（鉄道事業本部営業部販売一課の仲菜奈子さん）との思いから、今年は車内をピンク色の広告でジャックした車両を企画。福岡・佐賀地区の主要44駅の駅長からの応援メッセージを掲載したポスターで車内を埋めつくした。B3サイズの中づり広告やドア横など、全156枚のポスターで車内を桜色に染める。

　列車は鹿児島本線・門司港～荒尾間、日豊本線・小倉～中津間、長崎本線・鳥栖～肥前山口間を運転する快速または普通列車の4両1編成で、1日約8本運行されている（運転スケジュールは日によって異なる）。

　メッセージの中には「春にお待ちしています」という大学前の駅長からのメッセージや、神社に近い駅長からは「勝運の神様から強運を」など、毎日の通学を見守ってきた駅長ならではの心温まる激励のメッセージが並び、実際の乗車客からも評判は上々だという。

　仲さんは「普段通学で駅や列車をご利用いただいている感謝とともに、目的地まで送り届けることだけでなく、お客様のさまざまな思いを乗せて走っている列車の中で、メッセージを伝えられたら」と話す。

　また、グループ企業のドラッグイレブンと共同で、主要駅とJR九州旅行支店の計106カ所でメッセージとホットアイマスクもプレゼントする。

　運行は今月27日まで。メッセージ・アイマスクの配布は同27日から始め、無くなり次第終了。