駐車場の一角に「いなほ焼き」店-新ビジネスで収益拡大狙う

写真は既存店舗。初年度九州地区で約50店の出店を目標にしている。

写真は既存店舗。初年度九州地区で約50店の出店を目標にしている。

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 駐車場の企画・運営・管理などを行うトラストパーク(福岡市博多区住吉4)の子会社として1月に設立されたピー・エム・トラスト(同)は3月中旬、福岡市内に「博多いなほ焼き」をオープンする。

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 「いなほ焼き」の外観は回転焼ほどの大きさで、手に持って食べられるお好み焼きとして1999年に長崎で誕生。現在長崎を中心に17店舗展開しており、同社と地区本部のドゥーウェルが提携し、トラストパークが運営・管理する駐車場のデッドスペースまたは1台分の駐車スペースにコンテナ型の店舗または移動販売車を設置する。

 これまでコインパーキングなどには、両替用途も含め自動販売機を設置しているが、「駐車場内でマッチングするビジネスがあると考え、今までにないものを」(同社統括責任者の大久保貴之さん)と導入を決定。駐車場利用者はもちろん、中学生から年配客まで幅広い層の利用を想定している。

 そのほか場所によって営業時間を調整するほか、同社が2月に公開した携帯サイトなどとの連携を予定するなど、駐車場の稼働率アップや安定したサブビジネスとしてより拡大的な収益構造を目指す考え。同社は今後、福岡市内を中心に毎月4店舗程度のペースで店舗を拡大し、6月までに16店、その後九州地区で初年度約50店舗の出店を目標にしている。1店舗の売り上げ目標は月100~150万円。

 大久保さんは「パーキングビジネスと外食ビジネスの新しいマッチングを具現化した。新しいビジネススキームを成功させ、新しい食べ物の文化を作っていきたい」と意欲を見せる。今後同社は外食事業のインフラ整備やコンサルティングなども行っていくとしている。

 1号店は3月中旬、「トラストパーク柳橋」(中央区春吉1)でオープンを予定している。

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