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博多の「パピオアイスアリーナ」営業再開 県と市が支援、クラファンも

営業再開した「パピオアイスアリーナ」

営業再開した「パピオアイスアリーナ」

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 アイスリンク「パピオアイスアリーナ」(福岡市博多区千代1、TEL 092-633-2468)が4月1日、1年10カ月ぶりに営業を再開した。運営は「西部ガス都市開発」(千代1)。

パピオアイスアリーナ、競技者の練習風景

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 同施設は、1991(平成3)年に開業した福岡市唯一の常設アイススケート場。国際規格となる60メートル×30メートルのアイスリンクを備え、一般向けのレジャー施設としてだけでなく、アイススケートやアイスホッケー、カーリングなどの練習場としても使われてきた。老朽化のため2021年6月末に休館。設備を改修し再開するには5億円程度の投資が必要で、事業経緯を踏まえると経営続行が難しいと同社が判断したが、存続を求める5万5000人の署名や、日本スケート連盟からの再開に向けた支援表明などを受け、改修工事費の支援を福岡県と福岡市に要請。公益性の高い施設との判断から県と市が承認し、2億4,600万円の支援を受ける。福岡県スケート連盟と同アイスホッケー連盟、同カーリング協会はクラウドファンディングを行い県のスポーツ推進基金に1,950万円を寄せた。

 改修した設備は、脱フロンの冷凍システムを使った冷却設備のほか、ロッカールームや鍵付きの更衣室、非接触型のトイレなど。ソフト面では、競技者のレベルに合わせて指導者を変える競技者育成プログラムを構築したほか、支援プログラム「地域サポーター」を新設した。

 新愛称は「オーヴィジョンアイスアリーナ福岡」。昨年10月にネーミングライツパートナーとなった「エストラスト」(山口県下関市)が手がけるマンションブランド「オーヴィジョン」シリーズにちなんで名付けた。施設の正式名称は変えず、ホームページや印刷物などで愛称を積極的に使うという。

 西部ガス都市開発管理本部理事兼経営企画部長の建川隆さんは「多くの支援で再開できた。再開がゴールではなくここからがスタート。皆さんに愛される施設として、円滑に運営できるよう攻めの事業展開を行っていきたい。世界選手権レベルといわれる氷を用意しているので、ぜひ滑りに来てほしい」と呼びかける。

 一般滑走の営業時間は、12時30分~18時(火曜・木曜・日曜は17時まで)。1日滑走券の価格は、大人=2,000円、中学生・高校生=1,700円、小学生以下=1,200円。

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