旅館女将らが黒川温泉の施策紹介-博多の観光専門学校生対象に

質問をした生徒には入湯手形をプレゼント。生徒らはリゾート地の取り組みに興味津々のようだった。

質問をした生徒には入湯手形をプレゼント。生徒らはリゾート地の取り組みに興味津々のようだった。

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 麻生外語観光カレッジ(福岡市博多区博多駅南3)で12月9日、ホテルリゾート科の学生らを対象に、熊本県の黒川温泉の地域活性化を担う「黒川温泉青年部」から各旅館従事者5人を招いた講習会が行われた。

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 当日は、杉の間伐材を使った入湯手形の導入、景観に合わせたガードレールなど街並みの環境整備、旅館同士で連携し九州一円の観光客を取り入れることができた経緯などの同温泉観光旅館協同組合の取り組みや、祭りやマラソン大会、ビアガーデンの企画・運営など青年部主導でオフシーズンに行う観光客誘致施策などについて映像と講話で解説した。

 学生らからはリゾートに求められるニーズや、実際の旅館業務についても活発な質問が飛んだほか、青年部側からも学生らに温泉地の活性化について逆質問。学生からは「若い女性向けにデザートをつくったらどうか」「観光客にガソリン代の還元の仕組みはどうか」などの意見も出ていた。

講話した「ふもと旅館」の若女将・松崎裕子さんは「(旅館業は)人が喜んだ姿を目にできる素晴らしい仕事。お客様との会話を大事にしてほしい。また就職した職場を好きになる努力を忘れないでほしい」と学生らを労った。

 青年部の部長で「南城苑」下城誉裕専務は「思った以上に(学生らが)真剣に話を聞いてくれた。旅館にも興味を持ってくれるきっかけになれば」と話していた。受講した中江尚登さんは「ホテル以外でも、接客時間が長くさまざまな業務を行うアットホームな職場もいいなと思った」と感想を語った。

 同校は「学生らも視野が広がったと思う。今後もこのような機会を作っていきたい」と話している。

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