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老舗菓子店「石村萬盛堂」本店が店舗建て替え 着工前の最終営業日に「博多もちつき」

「石村萬盛堂本店」外観

「石村萬盛堂本店」外観

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 老舗菓子店「石村萬盛堂」(福岡市博多区須崎町)が1月14日、店舗建て替え工事に伴い約2年間、本店での営業を休止する。

博多祇園山笠「追い山」の「廻り止め」の場所としても知られる石村萬盛堂本店

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 1905(明治38)年に博多で創業した石村萬盛堂は、「銘菓 鶴乃子」などのオリジナル和菓子をはじめ、マシュマロなどの洋菓子を製造販売する老舗菓子店。本店前は、博多祇園山笠のフィナーレ「追い山」のゴール地点「廻(まわ)り止め」の場所としても知られる。

 本店の建て替えは土地の有効活用や建物の老朽化のため、建て替え後も同じ場所へ店舗を構えることを前提に4年ほど前から検討していたという。新店舗は博多の伝統や文化を大切にし、次世代に向けた旗艦店として展開する予定という。

 建て替えに当たり、副社長の石村慎悟さんは「(新店舗は)これまで通り地元のお客さまをしっかり大事にしながら、商品を並べるだけでなく観光としても楽しめるような店にしたい。伝統で立ち止まらず、オリジナリティーを大事に、老舗だからこそチャレンジをしていきたい」と意欲を見せる。

 旧店舗での最終営業日となる14日は、三味線や太鼓のおはやしに合わせてテンポ良く餅をつく「博多もちつき」(11時、15時の2回)を行い、ついた餅は櫛田神社に奉納する。会場では来場客も餅つきに参加できるほか、蒸したての「酒饅頭(さかまんじゅう)」振る舞いも行う。最終日は17時閉店とし、社員一同が感謝のあいさつを行う。

 建て替え工事は2月末からの埋蔵文化財発掘調査後に行い、新店舗オープンは2020年11月初旬を予定する。旧店舗閉店期間中は、今後仮店舗で営業を行う予定。

 本店の営業時間は9時~19時(最終営業日は9時30分~17時)。

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