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博多座で十一月花形歌舞伎「あらしのよるに」 中村獅童さん、尾上松也さんら来福

博多座11月公演を行う中村獅童さん、尾上松也さんら

博多座11月公演を行う中村獅童さん、尾上松也さんら

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 11月に博多座(福岡市博多区下川端町2)で上演される「十一月花形歌舞伎」に出演する中村獅童さんと尾上松也さんが8月31日、福岡を訪れた。

(左から)新天町・サンドーム前であいさつをする尾上松也さん、中村獅童さん、あべ弘士さん

 上演するのは1994年に出版された、きむらゆういちさん原作の絵本「あらしのよるに」。嵐の夜に真っ暗闇の小屋で出会ったオオカミの「がぶ」とヤギの「めい」の友情を描く。2015年に京都四條 南座(京都府京都市)で初上演し、翌年には東京・歌舞伎座(東京都中央区)で再演。九州初登場となる。

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 イベントでは、公演に出演する中村獅童さん、尾上松也さんが地元の幼稚園児と一緒に新天町商店街(中央区天神2)をパレードし、訪れた約2000人のファンが迎えた。新天町・サンドーム前でのあいさつには「あらしのよるに」の作画を担当したあべ弘士さんも登場し、公演に向けての思いを話した。

 現代の絵本が歌舞伎になること、全編に動物のみが出演する歌舞伎は今作が初めてという。動物らしく見えるための演技や衣装を工夫したという中村獅童さんと尾上松也さん。オオカミの「がぶ」を演じた中村さんは、歌舞伎「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」に登場する「狐忠信(きつねただのぶ)」の動きを参考にし、衣装はオオカミをイメージした和服や手袋を着ける。ヤギの「めい」を演じた尾上さんは、草を食べるシーンのリアルな口の動き、ひづめをイメージした手の形を考えるなど、細部にこだわったという。

 絵本の世界に、見得(みえ)やだんまり、義太夫や長唄といった歌舞伎独特の古典的な手法を取り入れ上演する。中村獅童さんは「新作ではあるが古典にこだわり、なるべく古風に見えるような作品になっている。歌舞伎ならではの踊りや立ち回りが凝縮している」と話す。

 本作に限り4歳以上の子どもが入場でき、子どもにも分かりやすいセリフで誰もが楽しめる作品となっている。中村さんは「小さなお子さまから読み聞かせをするお母さんまで、家族で感動できるストーリー。気兼ねなく子ども連れで来ていただきたい」、尾上さんは「子ども、父親、母親、それぞれが違った見方で楽しめる作品。家族で来てもらえたら」と話す。

 公演は11月3日~27日。チケットは、A席=1万5,000円、特B席=1万2,000円、B席=9,000円、C席=5,000円。

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