映画「告白」の公開に先駆けて5月21日、同作主演の松たか子さん、中島哲也監督が来福、会見を行った。

　「娘は事故死ではありません。このクラスの生徒に殺されたんです」との女教師の「告白」から始まる同作。殺人事件に関わる登場人物の「告白」でストーリーが展開していく。生徒に娘を殺された女教師・森口悠子を松さん、森口の後任を務める熱血教師を岡田将生さん、犯人の生徒の母親を木村佳乃さんが演じる。原作は湊かなえさんの同名小説。

　「人間を描きたいと思い、無駄なものは画面から排除。演技だけを映していけば面白いものになるのではと心がけた」と監督。女教師・森口について、松さんは「本当にミステリアスで謎の多い人物。彼女がとった行動はこれしかなかったのか、それだけを撮影中ずっと考えていた」と役作りの難しさを明かし、「森口がどんな人物なのか、声のトーンや目の表情などを監督と探しながら撮影していった」という。

　「人間の嫌な面を撮影しているので、ダイエット効果もあった」と監督。一方、「松さんはパクパク食べていてタフな人だなぁと思った（笑）」とも。

　同作は6月5日、ユナイテッドシネマキャナルシティ13などで公開。