博多の屋台に「韓国語ガイド」-日韓ブロガーが監修、意訳表示も

屋台で最終チェックをする「せーじ」さん、韓国のブロガー「記憶の向こう」さんとスタッフ。

屋台で最終チェックをする「せーじ」さん、韓国のブロガー「記憶の向こう」さんとスタッフ。

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 コンテンツ製作やメディア広告などを取り扱うホスピタブル(福岡市博多区博多駅東2)は福岡市内の屋台店舗向けに韓国語メニューを制作し、5月15日より設置を始めた。

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 近年の韓国観光客の増加に伴って、博多の屋台を利用する韓国人観光客も増えているが、独特の屋台ルールと韓国文化の違いによるコミュニケーション不足から生まれるトラブルが後を絶たないという。そこで同社は、福岡のラーメン専門ブロガー「せーじ」さんと共同で対応企画を検討、韓国の人気ブロガー「記憶の向こう」さんを招聘(しょうへい)し、日韓プロジェクトとなった。

 設置されているのは博多川沿いの屋台「KENZO」と長浜の「LongBeach」。店舗のメニューに写真を添え、番号を入れるなどしたほか、「こうすれば屋台を楽しめる」ポイントを記すなど、意訳を付けたりしているのが特徴。トイレの場所なども略図入れて記載する。せーじさんがピックアップしたものを同社が翻訳、記憶の向こうさんがやわらかいニュアンスに調整。設置前には、2人のブロガ―が実際に屋台で最終チェックも行った。また九州を中心とした日本のトレンド情報を韓国人向けにハングルで紹介する同社運営の情報サイト「99s(キューキューズ)」にも掲載、ダウンロードして使用することができる。

 ほかにも5月28日には天神コアと共同で「nimoca presents 福岡・天神コアアンドコレクション」と題し、釜山広域市の東亜大学校で天神コアのショップコーディネートでファッションショーを行うなど、現地の女子大生を中心に福岡の魅力をPRする企画を予定している。

 同社の松清一平社長は「わたしたちが目指すのは、顔が見える情報が行き交う場作り。ポータルサイトを運営することは手段の一つで、わかりやすく、楽しく情報を交流できる場を作ることでビジネスを広げ、直接顔を合わせるリアルコミュニケーションの場を作っていきたい」と話す、「日本企業が韓国人を市場ととらえるには、立ちはだかる障壁が多数ある。それらを一つひとつ取り除いていきたい」とも。

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