6月に博多座で上演される「尾上菊之助改め 八代目 尾上菊五郎襲名披露 尾上丑之助改め 六代目 尾上菊之助襲名披露 六月博多座大歌舞伎」に出演する8代目尾上菊五郎さんが4月28日、福岡を訪れ、公演への意気込みを語った。
5代目尾上菊之助さんが8代目尾上菊五郎を、7代目尾上丑之助さんが6代目尾上菊之助を襲名する「襲名披露」として行う今回の公演。音羽屋の家の芸である「新古演劇十種」や、能の「石橋(しゃっきょう)」を題材にした松羽目物の大曲「連獅子」などを上演する。8代目尾上菊五郎さんは、1977(昭和52)年に7代目尾上菊五郎さんの長男として誕生。1984(昭和59)年に、6代目尾上丑之助を名乗って初舞台を踏み、1996(平成8)年に5代目尾上菊之助を襲名した。6代目尾上菊之助さんは、2013(平成25)年生まれで、2019年に初舞台を踏み、7代目尾上丑之助を襲名した。今回の襲名披露は、2025年5月・6月の歌舞伎座公演を皮切りに、大阪松竹座(7月)、御園座(10月)、南座(12月)と興行を重ね、今回の博多座で大劇場の締めくくりを迎える。
公演は昼と夜の2部制で行う。演目は、昼の部が「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」、「菅原伝授手習鑑 車引(くるまびき)」、「新古演劇十種の内 茨木」、夜の部が「ぢいさんばあさん」、「男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)」、「八代目 尾上菊五郎 六代目 尾上菊之助襲名披露 口上」、「連獅子」。出演は、8代目尾上菊五郎さん、尾上菊之助さん、市川團十郎さん、坂東彌十郎さん、中村雀右衛門さん。
8代目襲名について、菊五郎さんは「1700年代に初代尾上菊五郎が京都で名乗ってから、7代、約300年間、菊五郎という名前が歌舞伎と共に歴史を作ってきた。歴史を襲名するに当たり勉強し直し、歴代の菊五郎がどういう役を大事にしてきたのか、当たり役にしてきたのか、自分に何ができるのかということをずっと考え、現在、舞台に立っている」と話す。
今回で12回目の博多座出演となる菊五郎さん。博多座での公演について、「博多座はとても大好きな場所。お客さまが歌舞伎を心待ちにしてくださっている雰囲気が満ちあふれる劇場なので、今回襲名披露公演ができることを、とても楽しみにしていた」と笑顔を見せた。
長男の菊之助さんについては、「『車引』や『連獅子』など、大人でも骨が折れるような大役を務め、一年を通して精神的にも肉体的にも、懸命に努力して成長していると思う。1年前にご覧いただいたお客さまにも、今回初めてご覧いただくお客さまにも、彼が大人でも大変な役に向き合っている姿をご覧いただいて、応援していただければ」と呼びかける。
親子で演じる「連獅子」について、「襲名という大きな節目に当たって、懸命に彼に稽古をつけてきたし、それに彼も答え、食らいついてきた。その親子の心を、お客さまにも見ていただきたい」と話し、「親子の獅子が、勇壮な毛振りをお目にかけるので、ぜひ舞踊の華やかさをご覧いただけたら」と、見どころを語る。
公演は6月2日~22日。チケットは、A席=2万1,000円、B席=1万3,000円、C席=6,000円。