日韓2カ国語による福岡情報紙-朝日新聞西部本社などが発行

吹き出しや店名、広告に至るまで2カ国語表記されている「from HAKaTA211」(写真上)。写真は釜山日報に折り込まれた様子。

吹き出しや店名、広告に至るまで2カ国語表記されている「from HAKaTA211」(写真上)。写真は釜山日報に折り込まれた様子。

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 朝日新聞西部本社(福岡市博多区博多駅前2)広告部と朝日広告社(北九州市)は12月初旬より、日韓2カ国語を併記した情報紙「from HAKaTA211」を市内の施設などで配布している。

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 福岡は韓国からの観光客が近年増加傾向にあり、韓国語の接客マニュアルが作成されるなど受け入れ体制は徐々に整いつつあるが、「情報発信については言葉の壁があり、なかなかできていないのが現状」(広告部キャップ マーケティング・ディレクターの尾関高志さん)。そこで、10月に設立され、今年から2011年まで、両市をひとつの観光交流圏として共同キャンペーンを行うための組織「釜山・福岡アジアゲートウエイ2011実行委員会」(福岡市・釜山市)と共同で同紙を発刊した。

 11月29日にはメディア・イン・メディアとして、福岡地区の朝日新聞夕刊センター版に55,000部を配布。さらに海上輸送を行い、12月10日には釜山日報(夕刊紙)で45,000部を配布した。カラー版8ページで、韓国人留学生や韓国語教室などのネーティブに協力を仰ぎ、全面広告としながらも取材情報が大部分を占めていることから、特に韓国人読者にも評判は上々だという。

 尾関さんは「東京やソウルなどの情報誌はあるが、福岡や釜山についての印刷物はとても少ない。福岡と釜山の友情の架け橋となり、より相互理解を深めるメディアになれば」と話している。

 福岡市内では、博多港国際ターミナル(ビートル発着場)をはじめ、ビートル船内、イムズ、シーホークホテル福岡、福岡市観光案内所(観光プラザ天神、博多駅総合案内所、福岡空港案内所)で配布しているほか、釜山港でも配布している。また福岡市の観光案内サイト「よかなび」、韓国人向け九州観光情報提供サイト「九州路」(韓国語サイト)でも紙面を公開しており、次号は来春以降を予定。今後も定期的な発行を予定している。

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