クルーズ客船が博多港に入港-福岡の魅力をPRへ

百貨店の買い物袋を抱え、博多券番の芸妓らと写真を撮る乗客の様子。

百貨店の買い物袋を抱え、博多券番の芸妓らと写真を撮る乗客の様子。

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 イタリアのクルーズ客船「Costa Allegra(コスタアレグラ)号」が7月9日、博多港国際ターミナル(福岡市博多区沖浜町)に初入港した。福岡市がアジアからの集客誘致促進を図る一環で、4月5日~5月4日の間に大型客船「ラプソディ・オブ・ザ・シーズ号」で1万人以上の外国人が来福しており、この日が第2弾の初日となった。

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 同船は6日に中国・天津を出港、済州島を経由し、7時30分に着岸。前回同様、船内では歓迎式典が行われ、船長やクルーに福岡市の吉田宏市長から記念盾、ミス福岡の廣田香織さんから博多人形や花束が贈呈された。乗客数は約850人(うち約800人が中国人)で、乗組員数が約430人。それぞれがバスツアーなどで、天神の商業施設や太宰府などを巡ったという。

 今回は前回の経験を踏まえ、埠頭(ふとう)内のバスの乗降場所を変更して危険の回避に努めたほか、ツアー以外の乗客やクルー向けに、飾り山笠の場所を記した地図を配ったという。同船のホテルマネージャーやクルー数人を連れて、博多区の櫛田神社や博多町家ふるさと館、百道浜・福岡タワーを案内した福岡市港湾局の執行謙一さんは「海も山も近いことにとても喜んでくれた」と話した。空港が近いことにも驚いていたという。

 乗客の帰船時には、中央埠頭6号岸壁付近で博多金獅子太鼓の演奏や、博多券番の芸妓らによる見送りが行われ、買い物袋を抱えた観光客が、笑顔で記念写真などを撮っていた。

 福岡は先月、英情報誌「MONOCLE(モノクル)」で「世界で最も暮らしやすい都市」のランキングでショッピング部門の1位に輝いた。こうしたことも受け、福岡市経済振興局の宮崎岳彦さんは「ショッピングを楽しんでもらって経済効果に期待したい。今後は、海や文化的なものも含めて、福岡らしさをアピールできれば」と話す。

 同船は10月までに計16回の寄港を予定しているほか、第1弾で入港したラプソディ・オブ・ザ・シーズ号」とともに来年の入港も決定している。

Costa Allegra号の写真(関連画像)豪華客船入港で外国人1万人以上が来福-経済効果に期待(博多経済新聞)北京の学生「ライオンキング」観劇-福岡市、教育旅行誘致(博多経済新聞)「世界で最も暮らしやすい都市」第17位に輝いた「福岡」
世界の目が向き始めた「福岡」をより魅力的な観光地へ(天神経済新聞)
産業振興ガイド(福岡市経済振興局)

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