無言なのにやかましいマイム「すがぽん劇場 →的」-福岡で初公演へ

声を出さずにカメラの前で何十通りの豊富なバリエーションのポーズをとってくれたすがぽんさん。

声を出さずにカメラの前で何十通りの豊富なバリエーションのポーズをとってくれたすがぽんさん。

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 ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町)で11月29日・30日、パントマイムのパフォーマー・すがぽんさんが「すがぽん劇場 →的」を行う。福岡での単独公演は自身初。

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 すがぽんさんは、当初お笑い芸人を目指し、数々のオーディションを受けてきたという。その時主催者の社長に「君はしゃべらないほうがいいよ」と言われ、チャップリンを見て研究。パントマイムの奥深さにのめり込み、日本マイム研究所(東京都世田谷区)の主宰、佐々木博康さんに約4年半師事した。

 1998年からは「パフォーマンスシアター 水と油」に所属し、メンバーとして国内22都市、海外9カ国22都市を回った。重ねた公演は300回近くに上るという。舞台芸術では国内外で各賞を受賞し、2006年12月に単独公演を果たした。今回自身が「第二の故郷」と呼ぶ福岡で構想3年を経て待望の公演に至った。

 同時に、全国の幼稚園・小学校や劇場でワークショップも5年ほど前から行っており、今月下旬には福岡でも、公演を前に一般を対象にしたワークショップを行うほか、市内4つの小学校を回る。

 公演を前に編集部を訪れたすがぽんさんは「パントマイムはお客さんと一緒に想像して作るものだから」と内容については明言を避けたものの、「パントマイムは言語を使わず、肉体の動きだけで表現するもの。老若男女問わず、外国人の方でも楽しんでいただけるので、肩ひじ張らずに気軽に来てもらいたい」と話す。「(会場の)ぽんプラザというホールは、(自分の名前と)巡り合わせだと思って、ずっとここでやりたいと思っていた。自分らしさを前面に、大好きな福岡の皆さんに笑いを届けたい」とも。写真撮影は、すがぽんさんのキャッチである「無言なのにやかましい」をほうふつとさせるポーズで決めた。

 公演は、今月29日=14時~・18時~、30日=13時~。開演30分前に開場。一般前売り=2,500円・当日=2,800円、中学生以下前売り=1,000円・当日1,200円。チケットは福岡市文化芸術振興財団で電話かホームページで受け付けるほか、チケットぴあ、ローソンチケット、メガチケットアートリエ(店頭販売のみ)でも取り扱う。ワークショップはパピオ(千代1)で行う。一般参加は23日=15時~17時、小学1~6年生対象で500円、24日=14時~16時、大人対象で1,000円。

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