北欧文化の小さなエコに触れるイベント「フラムオート」-住吉神社で

スウェーデンの子どもたちから届いた蚤の市の商品を手に取る、実行委員長の吉水さん。品物は思わず笑顔がこぼれるような、思いのこもった品物とメッセージばかりだ。

スウェーデンの子どもたちから届いた蚤の市の商品を手に取る、実行委員長の吉水さん。品物は思わず笑顔がこぼれるような、思いのこもった品物とメッセージばかりだ。

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 住吉神社(福岡市博多区住吉3)能楽殿前広場で10月19日、環境先進国であるスウェーデンの人々がもつエココンシャスな考え方やスローライフに触れてもらうことを目的としたイベント「フラムオート」が開催される。主催は、北欧をテーマにした「ダーラヘストカフェ」(中央区薬院3)を中心に有志で組織する同実行委員会。

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 同店のディレクターで実行委員長を務める吉水真珠美さんがカフェオープンを決意して訪れたヨーロッパで、ストックホルムのカフェに魅せられたのが始まり。シンプルでスタイリッシュな街やカフェを見て、無駄なものを省く引き算の清々しさを感じたという。同店をオープンして5年、ついに念願かなってイベント実施にこぎ着けた。

 2005年11月にはスウェーデン大使館主催の「スウェーデンスタイル福岡」に参加。同国と福岡市内の小学校とのメッセージの交換も行ったほか、昨年10月からはペットボトルのキャップ収集も呼びかけ、半年で8万個以上が集まったという。「常に優位に立つ自然と向き合いながら自然と対峙する北欧の人々のライフスタイルは、便利さと速さを優先する今の日本に必要なのでは」(吉水さん)との思いから、カフェが媒体になり、敷居の低いカフェから呼びかけ新しい役割ができないかと考え、今回の実施に至った。

 イベントでは、革の廃材を使って作った共通貨幣「ダーラクローネ」に両替し、交換蚤(のみ)の市ではスウェーデンの小中学生約80人からメッセージや写真付きで送られてきた商品を2ダーラクローネ以上で販売。蚤の市の収益はデンマークの環境親善大使「グリーンサンタ」に寄付される。また同店が出張し「FIKA(フィーカ)」と呼ばれるスウェーデンのお茶とおしゃべりの習慣を再現。同国のポピュラーな焼き菓子5種類も用意する(1~3ダーラクローネ)。

 ムーミンベーカリーカフェやカフェソネスなどの福岡で人気の高いカフェが寄り合い「量り売り市場」を開き、パンや焼き菓子、ジャム、花・球根などを量り売りする。そのほか、福岡の最大の本のイベント「BOOKOKA」の古本市も出張するほか、動く絵本のDVD上映会、お話し会、紙相撲のワークショップ、北欧や環境をテーマにした本が200冊並ぶ「旅する絵本カーニバル」、筑前琵琶と北欧や海外のさまざまなアーティストが能楽殿で共演するコンサートなども。

 吉水さんは「参加されるみなさんが北欧のライフスタイルを楽しみながら、少しだけ昨日と違う何かを気づいてもらえたら。気軽に参加してほしい」と話している。

 開催時間は10時~15時(絵本カーニバル=17時まで、出張ダーラヘストカフェ=18時まで)。入場無料。両替は105円=1ダーラクローネ。両替所は9時~14時30分に開設。能楽殿でのコンサートは18時~からで、料金は3,000円。同委員会では、交換蚤の市で11月末に福岡からスウェーデンの小中学生に送る商品も集めている。

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