マカロン人気店「アルデュール」、千代に本店を移転オープン

色とりどりのマカロンが並ぶ店内。オープニングのPRをしなかったことから、取材中に来店した近所の主婦に「開店を告知して」と言われ、店主の小代さんは苦笑いしていた。

色とりどりのマカロンが並ぶ店内。オープニングのPRをしなかったことから、取材中に来店した近所の主婦に「開店を告知して」と言われ、店主の小代さんは苦笑いしていた。

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 マカロンが人気の洋菓子店「ARDEUR(アルデュール)」は7月14日、同店の工場(福岡市博多区千代4、TEL 092-686-1310)を一部改装し、新本店としてオープンした。

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 旧本店は2003年4月、上川端町に1階を売り場・2階をカフェレストランとしてオープンし、生産拡大のため昨年8月に工場を現在の場所に移転。今年3月15日に店舗を一時閉店し、移設した工場の一部を店舗として改装、新本店としてのオープンに至った。

 店主の小代智紀さんは20代前半にフランスで1年留学後、「KIHACHI」ブランドでレストランやカフェなどを全国に展開するキハチアンドエス(本部=東京都中央区)の熊谷喜八さんに従事。「ラ・マレー・ド・チャヤ」でデザートやスイーツの腕を磨き、その後も東京で5年、シーホーク創業時から9年の経験を重ね、同店を創業。現在は福岡三越・博多大丸・コレット井筒屋(北九州市)に出店するほか、全国各地のデパートやホテルに商品を卸しており、1日8,000~10,000個のマカロンを製造している。

 「本店らしいブランディング、本店としての機能をきちんとやっていきたい」(小代さん)とのことから、新本店オープンの告知やPRは控えていたが、一時中止していた全国発送も同店のブログから注文を再開した。客単価は1,500~2,000円で、昨年度の売上高は前年度比約70%増の約3億円を売り上げており、今年度は4億円を目指すという。

 約70坪あった工場のうち10坪弱ほどの面積を店舗に改装、旧本店で提供していた料理の提供は行わず、マカロンを中心とした焼き菓子などの製造・販売に特化する。

 内装は「清潔感があり、温かみのある店内にしたかった」(小代さん)ことから、照明やエントランス、店の外から見えるテーブルコーディネートにもこだわった。店内にはテーブルといすを設置し、来店客がくつろげるスペースも設けた。

 人気の塩バターキャラメル(157円)、ピスタチオ(157円)などのマカロンをはじめ、イチジクのパウンドケーキ(252円)、杏・パイン・パッションのコンフィチュール(ジャム・525円)など、マカロン、ショコラ、焼き菓子ともそれぞれ約20種類、ジャムは約12種類ほど並ぶ。本店のみの提供となる1日約10個限定「プレミアムマカロン」(525円)、1日3本限定「アルデュール」(4,200円)も販売する。

 小代さんは「日本にもいい素材はユズや抹茶などたくさんあり、それをフランスのパティシエならどう作るかを常に考え、日本人の口に合うものを作っていく」と試行錯誤の胸の内を明かす。

 営業時間は10時~20時。今後週1日定休日を設定する見込み。

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