特集/コラム
博多のリーダーシップとは―「山」の魅力と哲学を語る
明太子の「ふくや」代表取締役会長 川原健さん
福岡市博多区中洲に本社を構え、今年創業60周年を迎える明太子の老舗「ふくや」。会長を務める川原健(たけし)さんは、博多で育ち、5歳の時から「博多祇園山笠」に参加してきた。
明太子を博多のお土産として定着させるほどの手腕を発揮してきたその傍ら、趣味の登山で、6月29日に福岡県太宰府市の宝満山(標高869.9メートル)の登頂2000回を達成。博多の街を見つめてきた男が「山笠」と「登山」の魅力を語る。
■明太子はここから始まった

「地元への恩返しがしたい。福岡に根付いて親孝行がしたかった。」1984年1月、専務として「ふくや」に戻り、1994年には社長に就任。その間工場の設立やコールセンターを立ち上げたほか、東京2店舗を含む約30店舗を拡大、現社長でもある弟の正孝さんとともに、その名を全国に知らしめた。1997年に会長に就任後は経済会を中心に手腕を発揮。2000年〜2008年5月まで在福岡ノルウェー王国名誉領事を務める傍ら、経営塾などで地元の後継者を育ててきた。

■山笠が人を育てる
■登山が教えてくれたもの
大学を卒業して、ラグビーのチームに所属していたが、肩の脱臼に悩まされ「チームに迷惑をかける」と潔く代わりのスポーツをしようと思ったのが登山のきっかけ。今では予定がない限り土日は必ず登り、時には1日2回登ることもあるという。もうすぐ65歳になろうとは思えない丈夫さだ。
健さんは大のワイン好きで、よく登山中に会うというJR九州の石原社長からは、今回の登山を記念して2000年の赤ワインとシャンパンをもらった。「家に着いてからまた達成感だね」■博多の将来を育てたい
「新幹線が開通した瞬間から街が生まれ変わる訳ではない。博多は長い歴史の中で『博多商人』と名が残るほど、多くは国際貿易の中で成長してきた」と話す。「明太子もそうだが、定食屋だったり、下町の文化のよさをわかってもらうには、本当のおもてなしが必要だ。銀聯カードの導入が進んでいるが、アジアとの自由な国際交流には、小さなお店ひとつひとつでも、現地の通貨が使えるようになるべきでは」と地元ならではの見解を述べた。文/編集部 水間健介
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