
2026年4月18日(土)、19日(日)の2日間、福岡市「博多の森テニス競技場」にて開催された「第24回 九州オープンソフトテニス大会」において、九州オープンソフトテニス大会実行委員会とraquty(ラクティー)合同会社が連携し、大会運営の全面的なDXに取り組みました。
本大会では、エントリーおよび参加料の決済プラットフォームとして「raquty Base(ラクティーベース)」を採用し、大会当日の進行管理には大会運営自動化サービス「raquty Pro(ラクティープロ)」を導入。
これまで紙ベースで行っていた事務処理を抜本的に見直し、ペーパーレスの推進と大会運営の自動化を目指しました。
■「お祭り」のような熱狂を目指す、九州オープン大会の挑戦
毎年4月に開催される九州オープン大会は、九州地区最大級の規模を誇り、「フェスティバル」のような盛り上がりを通じてソフトテニスの魅力を全国へ発信する力を持つ、国内屈指の大会です。
本大会では、地元企業によるスポンサー支援をはじめ、ソフトテニス界で影響力のあるインフルエンサーのアンバサダー招待、プロ選手による講習会の開催、韓国や台湾からの海外選手参加、さらには会場へのキッチンカーやメーカーブースの出店など、幅広い取り組みのなかで、大会の魅力向上を目指しています。
これらの企画を運営するのが、主に福岡県ソフトテニス連盟の役員で構成される「九州オープン大会実行委員会(以下、実行委員会)」です。実行委員会は大会の半年前、熱量の高いメンバーが集結して組織されます。毎年ソフトテニス界にインパクトを与えるべく、最新のトレンドを捉えた企画を立案し、大会の準備を進めています。

実行委員会のみなさま
大会を企画・運営していくなかで、ボトルネックとなっていたのが「大会運営にかかる膨大な事務作業」でした。
実行委員会としては、大会に新たな付加価値をつけるための「企画」に注力したいと考えているのにもかかわらず、実際にはエントリー処理や参加料の入金消し込み、ドローや進行表の作成、そして当日の運営業務といった事務作業に多大な人的リソースが割かれ、大きな負担となっていました。
従来の紙ベースで属人化された業務構造は、情報のリアルタイム共有が難しく、誰もが同様に業務を行えるフローを構築できない状況としていました。この状況は多くの大会主催団体が直面している構造的な問題であり、放置すれば組織運営の持続性を損ない、「次世代の担い手が見つからない」といった事態に直結しかねないと実行委員会では危機感を抱いていました。
本大会では、これらの課題感を解消し、かつ「新しい大会運営のカタチ」をソフトテニス界に発信すべく、実行委員会とraquty合同会社で連携して、「大会運営のDX」を目指し大会に向けて準備を進めてきました。
■ 本大会で実現した大会運営のDX
本大会では、大会準備のフェーズではエントリーと参加費の事前決済(入金消し込み)の自動化、大会当日のフェーズでは運営業務の完全自動化を行いました。大会当日は選手や観客が試合の進行状況をリアルタイムで確認することのできる「ゲストサイト」のQRコードを会場内の各所に掲示して、「進行の見える化」も可能にしました。
1. raquty Baseの導入によるエントリー受付業務の効率化
昨年度までのエントリーは専用のExcelファイルに必要事項を入力してメールで送付し、参加費を銀行口座へ振り込む形式で行われていました。
そのため実行委員会では、受付メールの返信やエントリーリストの取りまとめ、そして通帳と照らし合わせる入金消し込み作業などに人的リソースを割いていました。
本大会からは、エントリーから参加費の事前決済までを、大会エントリープラットフォームの「raquty Base」上で行いました。
エントリーから決済までをワンストップで行うことにより、エントリーリストの自動作成はもちろんのこと、参加料の入金消し込みもシステムで自動的に行うことが可能になりました。
また、決済方法もクレジットカード、QRコード払い、コンビニ払い、銀行振込と拡充したため、選手にとっての決済方法の選択肢も豊富になりました。
2. raquty Proの導入による大会当日の運営業務の自動化

大会当日は大会運営自動化システムの「raquty Pro」を導入し、大会運営業務の完全自動化を実現し、あらゆる情報がリアルタイムでどこにいても取得できるような環境を構築しました。
1. オンラインチェックイン
大会当日の朝、選手にメールで専用のチェックインリンクを送信し、選手はWeb上より受付を完了します。朝の忙しい時間帯に、本部前に受付待ちの選手で長蛇の列ができることがなくなりました。
2. 選手変更・棄権手続きのペーパーレス化
選手変更の手続きもraquty Proの「選手変更・棄権」機能により、ペーパーレス化を行いました。システムに登録した情報は即座にゲストサイトに反映されるため、選手や観客も変更をすぐに確認することができるようになりました。
3. タブレットでのスコア記録
審判が使うスコアシートを従来の「紙」から、タブレットを用いた「raquty Pro」のデジタル管理に全面的に切り替えました。
従来、紙のスコアシート運用では、事前の印刷や選手名の記入、さらに試合前後で本部とコート間を往復して用紙を運ぶ手間が発生していました。本大会では、これらすべての業務をタブレット上で完結し物理的な運搬や手書きの負担をゼロにしました。
また、審判が入力した1ポイントごとのスコアデータは、ゲストサイトを通してリアルタイムで共有されるため、いつどこにいても選手や観客が進行状況を確認できるようになりました。
4. 大会進行の完全ペーパーレス&完全自動進行
各コート試合終了後は、審判用のタブレットよりコート上から結果報告を行うことができます。
システムが結果報告を受けると、自動的にトーナメントと進行表が更新され、最新の情報がゲストサイトをはじめとして各所にリアルタイムで連携されるようになりました。
■ 大会副実行委員長 木村光陽氏に聞く

副実行委員長 木村光陽氏/画像提供:SOFT TENNIS Navi 編集部 ぉまみ
―― どういったモチベーションでraqutyの導入を決めたのでしょうか?
これまでソフトテニス大会の運営は、マンパワーや個々の経験に頼る部分が大きく、申込み対応や大会進行もアナログな方法が中心で、そこにまず課題を感じていました。
また、運営に携わるメンバーの多くは、平日は本業を抱えながら、土日に大会運営を担っています。そのため、一部のメンバーに負担が偏りやすく、将来を見据えると、このままの運営体制は持続可能的ではないという危機感もありました。
そこで、システムの導入により大会運営の効率化を図り、そこで生まれた余力を「大会をどう盛り上げるか」という、より創造的な部分に振り向けたいと考えました。そうした思いが、raquty導入を決めた大きなモチベーションです。
―― 導入前後では関係者のみなさんの反応はどのように変化しましたか?
正直なところ、大会が近づくにつれて、内部では「この大規模な大会で、いきなり新しい仕組みを導入して本当に大丈夫なのか」といった不安の声が多く上がりました。そこで、事前に講習会やシミュレーションを重ね、念入りに準備したうえで本番を迎えました。しかし、実際に運用してみると、スタッフはもちろん、選手や観客を含めて「ほぼ良いことしかなかった」という状況です。
昨年までは、本部スタッフが真剣な面持ちでスコアシートと進行表を照らし合わせながら慌ただしく対応し、全体的に緊張感が漂っていましたが、今年は運営人数を減らしたにもかかわらず、大きな混乱もなく、穏やかで落ち着いた雰囲気の中で大会を進めることができたのが印象的です。
また、選手からは、朝の風物詩だった受付の長蛇の列がなくなったことや、スマートフォンで試合の進行状況をリアルタイムに確認できる点について、「非常に分かりやすくなった」と好評をいただいています。
―― 今後の九州オープンソフトテニス大会の展望を教えてください
単に規模を大きくしていくのではなく、raqutyの導入によって生まれた“余白”を、自分たちの強みや大会の特色を伸ばしていくために活かしたいと考えています。
九州オープンソフトテニス大会では、大会運営のDX化だけでなく、海外選手の招聘や会場の賑わいづくり、大会公式アンバサダーの起用など、これまでも独自の取り組みを積極的に進めてきました。
今後も、私たち実行委員会がより魅力的な大会を目指して挑戦を続けることで、全国の強豪選手が九州・福岡に集まり、トップ選手による熱戦や、地元中高生向けの講習会を通して、子どもたちが「将来自分もあの舞台に立ちたい」という憧れや目標を抱く、そんな循環を生み出すような大会に育てていきたいと考えています。
そして、システムを活用した大会運営がソフトテニス界でも当たり前のものとなり、大会開催のハードルが下がっていく。そうした流れが、競技を支える環境をより良くし、ソフトテニス文化の更なる活性化につながってほしいと考えています。
■ ソフトテニス界に新しい常識を創造する
raquty合同会社は、「10年後のテニス界の新しい常識を創造する」をミッションに、raquty Proをはじめとしたテニスに関わるプラットフォームを提供しております。
raquty Proは2025年度にサービス提供を開始してから、「個人戦・団体戦」×「トーナメント・ラウンドロビン」、さらには「桂方式」や「練習試合の自動マッチング」まで、機能を拡充しながら、あらゆるレギュレーション、勝ち上がり処理に対応できるように成長してまいりました。
弊社のビジョンである「テニスに関わる全ての人を幸せにする」では、大会に参加される選手はもちろんのこと、試合を観戦するソフトテニスファンや、それを裏方で支える大会運営を行う協会や連盟のみなさまが「幸せ」になることを目指しております。
今後とも、業界に新しい「常識」と「幸せ」を創造しお届けできるように、邁進してまいります。

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