7月1日から始まる博多祗園山笠の飾り山の公開を前に、博多リバレイン(福岡市博多区下川端町)前で6月28日、武田鉄矢さんが自身の飾り山を前に博多人形師・置鮎(おきあゆ)琢磨さんとのトークイベントを行った。
同十二番飾り山笠の見返りは、7月から博多座で始まる「母に捧げるバラード~夫婦の道~」を記念したもので、二人は法被姿で登場。昭和の博多を舞台に武田さんと母・イクさん、それを取り巻く人々の心温まる物語。全編にわたる博多弁のせりふで地元公演では話題となった。
武田さんは「山をかく博多の若者の話や噂は東京でも聞く。山笠の人形になるのはとてもうれしいし、武田たばこ店が山笠になるなんて感激はひとしお」と満面の笑みを見せた。置鮎さんはこれまでのテレビ番組などを参考に約3カ月かけて制作に臨んだことを明かし、「現代の演劇ものを作るのは恐らく初めてだが、銀天町のいい意味での素朴な面影にこだわった」と話した。
舞台についても、武田さんは「福岡の人はあまり気付かないが、博多弁はどこの方言にも負けないくらい演劇性が高く、舞台にもってこいの方便。博多弁の軽快さや軽妙さ、リズムを存分に楽しんでいただければ」と話し、「舞台のほうで頑張って、博多の皆さんに大いに笑っていただいて、ちょっと切なく泣いていただいて、ひととき時間を忘れて楽しんでいただけるよう頑張りたい」とPRした。
同公演は7月2日~27日。飾り山笠は7月1日から14日夜まで公開される。