三菱地所(東京都千代田区)と深見興産(福岡市博多区博多駅前4)が開発を進めていた「(仮称)博多駅前4丁目計画」ビルが2月3日完工し、名称が「博多深見パークビルディング」(博多駅前4)に決まった。
三菱地所では福岡市内で手掛ける初めてのオフィスビル開発となる。同ビルは、福岡市が駅周辺の活力を周辺につなげていくことを目的に事業を推進している「博多コネクティッド」エリアに位置する。三菱地所では同社グループのノウハウなどを生かし、福岡市中心部の街づくりに貢献できるよう今後も開発事業に取り組んでいく方針という。ビルは地上13階・地下1階建てで、1~2階が商業ゾーン、3階~13階がオフィスフロアとなる。敷地面積は約1500平方メートル、延床面積は約1万2500平方メートル。
歩行者デッキを備え、隣接するバスターミナル「HEARTSバスステーション博多」(博多駅前4)や、福岡市が整備中の歩行者連絡橋と2階レベルで接続することで、JR博多駅からHEARTSバスステーション博多をつなぎ、雨にぬれない歩行ネットワークを形成する。
6階~13階の基準階フロアは最大6分割、1部屋当たり約30坪から分割が可能で、ベンチャー企業を含むさまざまなテナントからのニーズに対応する。
2階には一般利用可能な憩いの空間として、博多駅から続く歩行者デッキに広場を設けるほか、就業者向けのスペースとして屋上を緑あふれるテラスとして整備し開放するなど、ウィズコロナ・ポストコロナに対応したオープンスペースの提供も行う。
オフィスフロアには、ヤフー(東京都千代田区)をはじめ、さまざまな業種の入居が決定している。1~2階の商業ゾーンは2021年4月ごろから、六本松の人気パン店「amam dacotan(アマムダコタン)」(六本松3)をはじめ、さまざまな飲食店が順次オープンを予定している。