日本航空(JAL)が9月1日から運航を始める「A350-900型機」のお披露目会が8月1日、福岡空港(福岡市博多区大字下臼井)で行われた。
「A350」はエアバス社の最新鋭機。国内の航空会社では初受領となる。JALが新しい大型機の導入は20数年ぶりであることに加え、エアバス機を導入するのは初めてで、客室の企画開発などの準備に約5年の歳月をかけたという。商品・サービス企画本部の澤雄介さんは「エアバス社の飛行機導入が初めてなので、エアバス社とJALの意識合わせに苦労した」と話す。9月1日から東京(羽田)-福岡線の運航を始める。東京(羽田)-福岡線は、今後2021年末までに「A350」による運航を8割近くに増やす予定。
国内線ファーストクラス、クラスJ、普通席の3クラスで構成し、全座席に個人画面、電源の装備のほか、機内空間は「移動に価値を」をコンセプトに、インテリアは「日本の伝統美」をテーマにデザインを一新する。機体については導入初号機から3号機までを特別塗装機として運航し、初号機はJALのシンボルカラーのレッドに塗装する。
個人用画面では、これまでのコンテンツに加え、リアルタイムで視聴できるライブTVやテキストニュース、電子書籍、ハリウッド映画など月替わりで2本の映画などが鑑賞できるほか、2視点からの機外カメラによる搭乗機の機外の風景を見ることができるなど、機内エンターテインメントを充実させる。
澤さんは「客室はいろいろな方のニーズに合わせてサービスを充実し、ゆっくり快適に過ごせるように開発した。旅の高揚感を味わえる飛行機になっていると思う」と話す。