ふるさと館で「思い出図画展」-古きよき博多を描いた公募作品展示

早速観覧に訪れていた家族らの様子。特に子どもたちが真剣に絵を見ては、両親に尋ねる姿もまた温かいものだった。

早速観覧に訪れていた家族らの様子。特に子どもたちが真剣に絵を見ては、両親に尋ねる姿もまた温かいものだった。

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 「博多町家」ふるさと館(福岡市博多区冷泉町)で1月29日より、市民から応募を募った図画展「思い出図画展」が開催されている。

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 今回で12回目を数える同展。昨年までは「博多のばあちゃんとじいさんの図画展」として、開館以来愛されてきた市民参加型の図画展だった。年々応募者も増え、「もっといろいろな人に応募していただけるように」(同館学芸員の松尾由美子さん)と名称を変更、40歳以上から参加できるようにした。

 今回の応募作品は97人から119点。平均年齢は72歳、最高齢は97歳から応募があったという。色鉛筆画や水彩画、水墨画をはじめ、はり絵や押し花、絵手紙などさまざまな手法の作品が並び、今はなき三代目の博多駅や路面電車、アーチ形の西鉄福岡駅をはじめ、もちつきや川遊び、家族の様子を描いた作品など、温かみのある作品が展示されている。

 松尾さんは「ご自分の思い出や体験したことをテーマにしたものなので、漠然とした作品でなく、具体的に、細かなところまで描かれている作品が多い」と話し、「年々レベルは上がっているが、上手下手ではなく、絵の勉強をしたことがない人が、昔の気持ちを伝えたい気持ちで一生懸命描いている。その時代を懐かしんでいただいたり、お子さんを連れて会話をしてもらったりしていただけたら」とも。

 開館時間は10時~18時。入館料は、一般=200円、中学生以下、65歳以上=無料。今月28日まで。

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