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中洲がジャズ一色に
「中洲ジャズ」今年も開催へ

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■中洲の街に活気を

「映画館があってネオンが輝き、にぎわっていた古き良き中洲を取り戻したい」――。当時の福岡青年会議所のメンバーが中洲町連合会に呼びかけて実行委員会を同年6月に発足した。「当時の実行委員は4人だった」と振り返るのは実行委員長代理の中岡生公さん。「最初は、ジャズライブというより、中洲の街を変えようと企画していたが、ふと『中洲中央通りを歩行者天国にしてジャズなんて響いたら素敵じゃないか』と、こんな意見から始まった」という。


そこからアーティストの出演依頼など、手探りで準備を進める中、ジャズ・トランペット奏者の日野皓正さんと出会う。趣旨に賛同した日野さんがアーティスト仲間に出演を呼びかけるなど、準備が着々と進み、6月の委員会立ち上げから、約3カ月の短期間で8月末の開催にこぎつけた。


「振り返っても驚くスピードで、なんとか開催できたが来場者数にも驚かされた」と中岡さん。一夜限りのイベントは、短い告知期間にもかかわらず、目標の1万人を大幅に超える約2万5000人が来場した。


今では、実行委員も約50人に増えた。「最初は毎年開催できるとは思ってなかった」という。来場者やアーティストからの継続のリクエストも開催を後押しした。2年目からは日程も2日間に増やし、中洲中央通りのほか、貴賓館や清流公園にも会場を広げるなど、年々規模を拡大。昨年は延べ5万人の来場者数を記録した。


■音楽が溶け込んだ街に

今年は貴賓館や清流公園、中洲中央通りで9月7日・8日に開催。日野さんを始め、ボーカリストでフリューゲルホーンプレーヤーのTOKUさん、ギタリスト・小沼ようすけさん、シンガーソング・ライターのSHANTIさんら約60組が出演する予定だ。初めて両日とも中洲中央通りが歩行者天国になるほか、路上ライブのスタイルで演奏するストリートステージも設ける。「街の中を歩きながら音楽をより気軽に楽しんでいただければ」。


「普段はほとんど見ない若い女性や老夫婦が中洲の街を歩いている姿も見られ、街が良い雰囲気になる」と中岡さん。「飲食店も行列ができるなど、街づくりイベントとしての役割も果たせているのでは。アーティストも西日本一の歓楽街でのライブを楽しんでくれているようだ」とも。今後は那珂川を活用し、水上ステージの設置や水上バスを使った演出も検討中とのことで、さらに街全体を巻き込むイベントになりそうだ。


「中洲にはジャズが似合う。」――「実際やってみたら、本当に似合ってしまった」と笑顔を見せる。




取材・文/編集部 秋吉真由美




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