昭和食品工業(福岡市東区)は6月5日、「博多ラーメン はかたや筑紫通店」(博多区山王1、TEL 092-292-8078)をオープンした。福岡地区の新店は約10年ぶり。
同店は1976(昭和51)年に博多区堅粕に1号店をオープン。福岡都市圏に8店を展開し、「はかラー」の愛称で親しまれてきた一方、うどんチェーン店「小麦冶」も展開してきた。
「オープン当時は『博多ラーメン』は特別な響きだったが、近年は一般的な名称となってしまった。原材料の値上がりもあったが、値段設定は消費税導入時から一切変えておらず、ここ3年の売り上げは右肩上がりで来ている」(同社はかたや担当者)。「はかたや」の屋号と290円の価格を前面に出した外観で、北九州地区に今年2月・4月に2店舗オープンし、好調なスタートを切った。世間の不景気が人気を後押しするかたちで、今回福岡都市圏で10年ぶりのオープンとなった。
新店の店舗面積は約90平方メートル、席数は約25席。21台分の駐車場も用意し、交通量の多い同所での利便性を確保している。「価格を据え置くということにはデメリットもあり、安かろう悪かろうとも取られかねないが、内部のオペレーションと企業努力で低価格でも24時間、小腹がすいた時にもたれない味」と同担当者。今後も「はかたや」の店舗拡大を検討しているという。
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