移転・新設される「福岡武道館」(福岡市博多区東公園)が2026年1月5日、福岡市民体育館西側にオープンを予定する。
福岡武道館は、かつて「武徳殿」として始まり、1979(昭和54)年に現在の大濠公園南側に移転・建設され、「福岡武道館」に名称変更した武道振興の拠点。警察術科訓練の推進向上、各種武道大会、昇段審査の会場などで県民に親しまれている。移転は、2029年度に開館予定の新・福岡県立美術館の建設地が、現在の福岡武道館用地を含む大濠公園南側に決定したことを受けて決まり、現在、工事が進められている。
新・福岡武道館のデザインコンセプトは「武道の精神と福岡の文化の融合による武道振興の新たな拠点の創出」。和のデザインで伝統的な武道の精神を表現し、外観には博多織がモチーフの列柱や外壁を使うほか、館内に県の伝統工芸品を展示する。「環境に配慮した人と自然に優しい武道館」を目指し、太陽光発電設備の設置や施設のバリアフリー対応、県産木材の活用も行う。施設は、地下1階~地上4階の5フロア。地下1階は駐車場と体育館、1階は練習用土俵、相撲場、体育館と観覧席、2・3階は剣道と柔道の武道場と観覧席、4階には弓道場を設ける。
開館記念イベントとして12月20日、開館記念式典(一般来場不可)と、14時~17時に「合同演武会」(誰でも観覧可、事前申込不要)の開催を予定する。演武会では福岡県警察本部術科師範らによる柔道と剣道の演武披露などが行われる。
来年1月24日には、県内在住者または県内の学校に通う小中高生を対象にしたオープニングイベント(要事前申し込み、入場無料)を開催、セレモニー・トークイベントや、柔道・剣道・ブレイキンなどの「スポーツ教室・体験会」を予定する。オープニングイベントの参加申し込みは、新・福岡武道館ウェブサイトのフォームから11月30日まで受け付ける(応募者多数の場合は抽選)。小・中学生は保護者の同伴が必要。