福岡銘菓「チロリアン」の製造販売、千鳥饅頭総本舗(福岡市博多区上呉服町)が6月から発売した「チロリアンアイス」が話題を呼んでいる。
「チロリアン」が発売されたのは40年前の1962(昭和37)年。以来福岡の土産や贈答品として親しまれてきたが、「顧客の中心は40~80歳代。それよりも若い方に注目していただくきっかけに」(同社企画室室長の原田広太郎さん)と、長年構想として検討してきたアイスの商品化を決めた。
商品開発はロイヤルホールディングスのグループ会社で食品事業を行うロイヤル食品(博多駅南2)と共同開発。商品化に当たり、「特に風味豊かなクッキー生地にアイスが合うよう」(原田さん)、阿蘇のジャージー牛乳を配合し乳脂肪の割合を細かく調整。生地とアイスの間やアイスの両端にもチョコレートのコーティングを施した。また商品は個別包装し、一つひとつに乾燥材を入れたほか、パッケージの写真も生地の部分に特殊な加工をするなどこだわりをみせた。
商品はバニラ、ストロベリー、八女玉露、きなこ、チョコレートの5種類。大きさは長さ約10センチ、直径約2.5センチ。「チロリアン」の生地の食感よりややしっとりした食感が人気で、20~30歳代の購入客も多いという。
原田さんは「今後も受け継いだ技術を大切に、一つひとつ実践に移していきたい。今回のアイスを通じて、アイスはもちろん『チロリアン』のよさを改めて商品の良さを知っていただければ」と話す。
価格は1箱(2本入り)=378円。呉服町本店(上呉服町)のみで店頭販売している。営業時間は平日=9時~20時、土曜=9時~18時。日曜・祝日定休。また、オンラインショップや電話(0120-192-193)での注文も受け付けている。価格は5箱セット=3,360円、10箱セット=5,250円。いずれも送料込み。