博多駅地区社会実験「はかたんウォーク」開催決定-14項目実施へ

シンポでは博多駅地区の社会実験が説明され、参加者は熱心に耳を傾けていた。

シンポでは博多駅地区の社会実験が説明され、参加者は熱心に耳を傾けていた。

  • 0

  •  

 グランド・ハイアット・福岡(福岡市博多区住吉1)で9月25日、博多駅地区社会実験シンポジウムが開かれ、10月4日から博多駅地区で始まる社会実験「はかたんウォーク」の14の実施計画が発表された。

[広告]

 同シンポジウムは「人が集い、にぎわいのある、歩いて楽しいまち“はかた”を目指して」をテーマに行われ、博多駅地区と天神地区を結ぶ「にぎわい回遊軸」を形成、歩行者空間の確保を目的として、2011年の九州新幹線全線開通を前に九州・アジアの玄関口として魅力あるまちづくりに向けての社会実験となる。

 実験では、7月と8月に2度行われた「博多通り名プロジェクト」のワークショップで決定した通り名の案内板設置のほか、「はかた駅前通り」沿いの歩道でのオープンカフェ、博多口交差点でのフラワーコーナーの設置、自転車走行スペースの設置やレンタサイクルなど、全14項目を実施する。

 また歩行者・自転車の通行量、自動車交通量、滞在時間・回遊性のヒアリング、参加企業・沿道企業にヒアリングなどを行い、満足度や継続について、本格実施に向けた可能性や課題を調査するとしている。

 ほかにシンポジウムでは、日大の高橋洋二教授による都心部の住民コミュニティーのあり方や、フランス・ドイツで都市部に車をいれない、路面電車の事例などを挙げた基調講演、昨年にも同様の社会実験を行った京都市の都市計画局歩くまち京都推進室の林浩之課長を招いての事例報告が行われたほか、九州地方整備局や博多区の自治協議会長を交えてのパネルディスカッションなどが行われ、集まった約250人が熱心に耳を傾けていた。

 同実行委員会の樗木武委員長は「市民1人1人、事業者1人1人が積極的に関わり、社会実験を通して交流を深めるきっかけになればいい。やった上で議論し、長年継続して1歩ずついい街へなっていければ」と会を締めくくった。

 社会実験の日程は次の通り。4日~=「通り名付とまち案内」「フラワーコーナーストリートバナー」「レンタサイクル」「おしチャリゾーン啓発」、20日~=「第2タクシープール」、土曜・日曜・祝日=「自転車タクシー」「公共交通機関利用促進」、25日=「キャンドルイベント」「ハロウィンパレード」、25日・26日=「オープンカフェ」「回遊パフォーマー」「お休みどころ」「自転車・歩行者の分離」。26日まで。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース