グランドハイアット福岡(福岡市博多区住吉1)は8月27日、ホテルで行う社葬「お別れの会」の体験セミナーを開催した。
「お別れの会」は、通夜・葬儀・火葬を密葬や家族葬という形式で行った後、故人と生前にかかわりがあった人を招いて告別の場とするもので、逝去から約2カ月以内に行う。会社の創業者などの逝去に伴い、会社主催で行う場合や個人などさまざまなスタイルで実施する。
「2~3年前から関東地区では『お別れの会』が主流となりつつある」と話すのは、同ホテルセールス・マーケティング部の前田哲郎さん。「福岡でも認知度が上がり(需要が)増えつつある」という。同ホテルは今春、ホームページに「お別れの会」の案内ページを開設。初の開催となった同セミナーを機に同事業を本格化する。
スタイルはさまざまだが、料金は250人規模で約300万円。故人の好みの花を飾った祭壇、思い出のパネル展示、映像の上映など「企業カラーや故人の個性を生かした提案もできる」と前田さん。法人の場合、基本は平日に実施。比較的、宴会場が空いている平日の稼働率アップを狙い、月1回程度の利用を見込む。「今後もセミナーを継続して行う予定」(同)。