福岡空港国際線ターミナル(福岡市博多区青木)の北側コンコースの延伸部分が12月1日、全面供用を始めた。
福岡空港国際線ターミナルは、「福岡・九州・西日本の玄関口として、多くのお客さまを心地よい空間でお迎えする」ことを目的に、2022年5月に増改築工事に着手している。工事内容は、ターミナル北側の増築・コンコース延伸、3階アクセスホールの整備、内際連絡バス専用道の整備、既存平面駐車場の立体化と容量拡大など。北側コンコースの延伸部分は、10月から一部先行して供用開始していた。コンコースは約240メートル延伸し、旅客搭乗橋が6基新設された。全面供用開始により、16駐機場のうち12駐機場でこれまでバスで航空機まで移動し、タラップを使い搭乗・降機を行っていたが、搭乗待合室から機内へスムーズに移動することができるという。フロア構成は2階が到着コンコース、3階が搭乗待合室。延伸部分2階・3階合計の床面積は約11600平方メートル。
増設の3階搭乗待合室エリアは日本らしさを感じられるようにと、日本家屋の縁側をイメージして木調の天井にするほか、四季をイメージした植栽のある坪庭エリアも設けた。坪庭エリアは、博多織をあしらった椅子や大川組子のあんどんをしつらえたロビーチェアを配置するなど、伝統工芸品を取り入れ福岡らしさも演出したという。同エリアは、ワーキングスペースやキッズスペース、トイレ、授乳室、動く歩道3基を新設。新店舗としてドラックストア「KOKUMIN」とダイニングバー「KRAZY MEAT(クレイジーミート) by ODA CHIKUSAN」が同日オープンした。来年2月にはカフェ「THE MATCHA TOKYO」もオープンを予定する。
国際線ターミナル増改築工事は25年3月の供用開始に向けて工事を進める。