ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町)での第1回公演「ノアイ」を2月11日に控えた地元出身の「劇団カミシモ」が編集部を訪れ、PRを行った。
同劇団は2007年10月、高校・大学と同級生で、現在は市内の書店に勤務する上野敦子さんとアパレル関係の山下キスコさんの二人が結成した。現在団員は4人で、昨年7月には同ホールで旗揚げ公演として「第0回公演 カチュウ」を上演。「エンタメ性をより強く楽しんでもらいたい」という方針から、病院の診察室でのやりとりやお見合いに来たのはどちらも女性だったなどの日常でありそうなテーマを彼女たち流「妄想・共感」の切り口で表現。高校生や大学生などを中心に100人を超える観客数を記録した。
第0回としたことについて、上野さんは「劇団の最初の演目は『ノアイ』にしたかった」と話すほど今回の演目にはこだわりを見せる。ショッピングセンターでひとりの人を同時に一目ぼれしたり、メタボリックを満員電車に見立てるなど、身近にある題材で、入れ替わり立ち替わりの二人芝居を行う。4つの舞台のほか、3つの短編映像作品も上映し、より日常に近い目線の作品を上演する。
「日常のお金や消費社会、現実はもろいもの。外からの価値観より、内側から生み出した価値観の方が揺るぎないものであるということを、劇の中で感情移入してもらって、共感してもらいたい」と上野さん。山下さんも「喜んだりうれしかったり、想像力を広げることは毎日がとても楽しい。そうしたことが(観客の)刺激になって、何かのプラスになってくれれば」と話した。
開演は15時~、19時~の2回(開場は30分前、1回の公演は60分ほどを予定)。チケットはホームページまたは電話で10日まで販売している。前売り券=700円、当日券=900円。問い合わせは上野さん(TEL 090-6892-7268)まで。