「石蔵酒造」(福岡市博多区堅粕1)が2月20日、「宮前迎賓館 灯明殿」(上川端町)の内覧会と鏡開きを行った。同施設は2月24日、プレオープンを予定する。
櫛田神社(上川端町)の北神門隣に位置し、2月24日プレオープン予定の同施設。「博多の特別な日に。」をコンセプトに、大小4つの宴会場や日本料理の厨房(ちゅうぼう)を備える。結婚披露宴をはじめ、各種宴会、レセプション、会議、展示会などの利用を見込む。4階建てで、延べ床面積は1250平方メートル。建物の一部は櫛田神社の区分所有で、神事後の直会(なおらい)用にも活用される。
宴会場は、障子戸や木製建具のほか、漆喰(しっくい)の壁など日本の伝統構法を採用したという「清道(せいどう)」(最大利用人数=100人)、正面に櫛田神社のイチョウ「櫛田の銀杏(ぎなん)」が見える「銀杏(ぎなん)」(同=40人)、かつて博多湾の入江だったことにちなみ名付けたという「入り舟(いりふね)」(同=24人)、壁と天井が全面ステンレス板張りの「若水(わかみず)」(同=16人)で構成する。「清道」「銀杏」はスクリーンやプロジェクターを備える。
オープニングセレモニーでは、「石蔵酒造」社長の石蔵利正さん、櫛田神社宮司の阿部憲之介さん、博多町家ふるさと館(冷泉町)館長の長谷川法世さんが出席した。石蔵社長は「建物は、博多の伝統、芸術、文化に敬意を表しながらも、新しさ革新性を備えた設計思想でできている。披露宴や企業あるいは町内の集まりなど、多人数での宴席に活用してもらえたら。末永くみなさんに親しまれる施設になれば」と話す。
2月24日からは宴会部門のみ営業し、10人以上の利用予約のみ受け付ける。グランドオープンは4月1日を予定する。