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酒蔵「博多百年蔵」が改修工事へ 来年4月に着工予定

造り酒店「石蔵酒造」の酒蔵「博多百年蔵」

造り酒店「石蔵酒造」の酒蔵「博多百年蔵」

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 酒蔵「博多百年蔵」(福岡市博多区堅粕1)の改修工事が2023年4月から行われる。

石蔵利憲専務と白壁土蔵の「博多百年蔵」

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 造り酒店「石蔵酒造」(博多区堅粕1)の酒蔵で、国の登録有形文化財である「博多百年蔵」は、1870(明治3)年に建てられた、築152年の白壁土蔵とれんがの煙突が特徴の建物。酒蔵のほか、現在では結婚式や宴会、コンサート開催などに活用している。

 改修工事中は、工事進捗に合わせ、酒類を販売する製造直売所など一部は営業を続けるが、原則休業する。同社は、今回の改修工事を「令和の大改修」と銘打ち、工事はれんが煙突の補修、補強、地下の配管など、営業を続けながらでは難しい場所を中心に行う。「築200年に向かって、建物を長く維持することが目的の工事。30年、50年、100年を見据えた工事を中心に行う」と同社の石蔵利憲専務。

 工事期間は、来年4月の酒蔵開き後から約5カ月間を予定する。4月以降の婚礼の問い合わせなどもあり、このタイミングでの発表を決めたという。

 石蔵専務は「蔵の一部が損傷した2011(平成23)年の火災の際、街の皆様からの多くの励ましの声を頂き、博多百年蔵が自分たちが思っている以上に親しまれ、愛されていることを改めて感じた。会社の使命として、この先長く博多百年蔵を守り、百年蔵がある街の風景を残し続けていきたい」と話す。

 同年9月下旬の完全営業再開を目指す。

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