ふくや(福岡市博多区中洲2)が8月19日、昨年5月に閉店したロシア料理店「ツンドラ」(中央区大名2)の「ボルシチ缶詰」の販売を始めた。
「ツンドラ」は1960(昭和35)年に徳永初美さん(故人)が開業し、2021年5月までの約60年間営業したロシア料理店。「ボルシチ」は人気メニューの一つで、お土産用に「ボルシチ缶詰」も販売していたが、閉店と同時に生産も停止した。閉店から半年後にレトロパウチのボルシチをふくやが商品化したものの、缶詰タイプを望む声が根強く、元店主の徳永哲宥さんに協力してもらい、復活にこぎ着けたという。
商品名は「ツンドラのボルシチ グランマの味」。創業者が女性であることから、昔から愛されているツンドラのボルシチの味を「グランマの味」として表現し商品名とした。当時店舗で提供していたものと同様に豚バラ肉を使い、ジャガイモやタマネギ、キャベツなど具材の「ゴロッと感」にこだわったという。パッケージは当時のデザインを踏襲しながら、今の時代のテイストも取り入れた「懐かしくも新しいデザイン」を採用している。
価格は900円。ふくや直営店とふくやオンラインショップ、スーパーや量販店などで取り扱う。