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劇団四季「キャッツ」福岡公演千秋楽 キャナルシティ劇場での長期公演終了

キャナルシティ劇場「キャッツ」福岡公演千秋楽の特別カーテンコール、右端は出演者代表で感謝を述べるマンカストラップ役の分部惇平さん

キャナルシティ劇場「キャッツ」福岡公演千秋楽の特別カーテンコール、右端は出演者代表で感謝を述べるマンカストラップ役の分部惇平さん

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 劇団四季ミュージカル「キャッツ」福岡公演が4月17日、千秋楽公演を「キャナルシティ劇場」(福岡市博多区住吉1)で行った。

千秋楽後、劇場正面入り口で感謝を述べる劇団四季の吉田智誉樹社長

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 劇団四季は1996(平成8)年、「キャナルシティ博多」開業時に、劇団四季常設専用劇場「福岡シティ劇場(現キャナルシティ劇場)」を開き、2010(平成22)年5月に専用劇場としての公演を終了。2017(平成29)年6月から専用使用が始まり、11作品を上映、約87万人を動員。約4年10カ月にわたるキャナルシティ劇場での長期公演活動は、今作の「キャッツ」をもって終了となる。

 ミュージカル「キャッツ」は、都会のごみ捨て場を舞台に24匹の猫の生きざまを描いた作品。詩人T.S.エリオットの詩集をもとに、アンドリュー・ロイド=ウェバーが作曲した。福岡での「キャッツ」の初演は1990(平成2)年で、シーサイドももち(早良区百道浜)に猫の眼を描いたテント式仮設劇場を建設して上演した。今回は4度目の公演として2021年7月に開幕し、上演期間約9カ月、公演回数229回、約14万人が来場した。

 千秋楽当日の17日は、終演後に特別カーテンコールが行われた。「CATS 千秋楽」の文字と「ありがとう!キャナルシティ劇場」のフラッグが登場し、出演者代表として、マンカストラップ役の分部惇平さんが感謝を述べた。出演キャストはそれぞれ、舞台中央でポーズを決め、客席を通って退場。カーテンコールは続き、最後、観客が皆立って拍手を送り手を振り、幕を閉じた。

 閉幕後のエントランスでは、劇場やポスターと記念撮影をするファンや、涙を流すファンも多くみられた。福岡県春日市から来た母娘の親子は「さみしい。戻ってきてくれることを願っている。東京、大阪も観たが、地元のキャナルがやはり思い出。今日は娘と一緒に千秋楽を観られて本当に良かった」と話す。福岡市から来たという女性2人は「福岡で初めて公演した、ももちのテントの劇場であったキャッツが人生で初めて観た劇団四季。そこから好きになり、はまった。ここでできた仲間も多くいる。これからも応援しているし待っている」と涙ぐむ。

 同公演を終え、劇団四季社長の吉田智誉樹さんは「この劇場ではいったん終了するが、劇団四季は九州、福岡での公演をこれからも続けていく。本当に長い間、お世話になりました。有難うございました」と話す。

 今後の福岡公演は、全国ツアーでの公演となり、今年9月にミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」の北九州公演、来年2月に「人間になりたがった猫」の福岡公演を予定している。

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