展示会「あかり絵の世界」が現在、「博多町家」ふるさと館(福岡市博多区冷泉町6)展示棟・町家棟で開催されている。
福岡市在住の造形作家・入江千春さんが20年以上にわたり制作する「あかり絵」は、素焼き人形と照明、博多弁を合わせた明かりのオブジェ。土から削り形を整え、焼いて色を付け、磨いた人形にガラス・アクリル・布・和紙などの素材を使って光が通るようにした「舞台」を合わせた作品で、作品名には博多弁のタイトルが付けられている。ほのぼのした表情の子どもたちが福岡の風景の中で遊ぶ光景を表現しているという。現代のライフスタイルに合ったコンパクトさで間接照明にもなり、実用的で、博多の文化やふるさとを感じてもらおうと人形作りを始めたという。
展示している作品は約30点で、子どもたちが公園で夕方遊んでいる様子を表現した「よいっ きばりんしゃいっ」や、花を見ている様子を表現した「見てんしゃい 咲いとるばい」、写真館が舞台の「きれーにとっちゃり」などがある。
入江さんは「ひとつひとつ博多弁を口にしながら楽しんでいる皆さんの笑顔を見ると穏やかで平和な気持ちになる。ふるさとの家族や友人に思いをはせながら、作品をみてクスッと笑ってもらえれば」と話す。
営業時間は10時~18時(展示棟の入館は17時30分まで)。入館料は、展示棟が200円、町家棟は無料。11月30日まで。