博多川「花嫁舟」で初の挙式-構想2年、ホテルオークラ福岡が商品化

紙吹雪が舞う中、博多川を行く花嫁舟には多くの人から祝福の言葉が。後ろはホテルオークラ福岡、鏡天満宮、博多リバレイン。

紙吹雪が舞う中、博多川を行く花嫁舟には多くの人から祝福の言葉が。後ろはホテルオークラ福岡、鏡天満宮、博多リバレイン。

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 ホテルオークラ福岡(福岡市博多区下川端町)は10月13日から、同ホテルより櫛田神社まで新郎新婦を運ぶ「花嫁舟」の運航を開始した。

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 花嫁舟は、上川端・川端中央商店街振興組合や博多リバレインなどでつくる「博多の水辺協議会準備会」の協力により実現。これまで人力車での移動や、竹や蒔絵を使った会場コーディネートなどさまざまな「和」のウエディングスタイルを提案してきたが、今回2年の構想期間を経て、同会の協力を経て実現した。

 この日初めて同プランで式を挙げたのは中林亮弘さん(29)と平田佳代さん(32)。平田さんの実家が川端通りの美容室で、小さなころから慣れ親しんだ川端での式を希望したという。

 当日は雲一つない快晴で、博多川の水面に青空が映るほど。ホテル正面から人力車で鏡天満宮前の乗船口へ移動し、乗船。川に架かる橋には大勢の親族や友人らが見守り、紙吹雪で二人を祝福した。船頭が歌を歌い、博多の下町をバックに約20分をかけ途中の吉塚うなぎ店前で下船し、再び人力車で櫛田神社へ式に向かった。

 集まった親族らは「天気がよくて本当に良かった」と口々に話し、角隠しに白無垢(むく)をまとった新婦のあでやかな姿にため息がこぼれていた。

 ホテルでは「この土地に慣れ親しんだ方はもちろん、そうでない方にもぜひご検討いただければ」と話している。

 同プランの運航期間は10月~12月第2週、3月~5月。料金は一式で157,500円。

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