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インタビュー2014-05-30

福岡発の紫外線対策ブランド
SARA 迫田英敏社長

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日焼けが気になるシーズンが到来。毎年、日焼けに悩む女性には強い味方であろう紫外線対策グッズの数々。帽子や腕の日焼けを防ぐアームカバーなど雑貨売り場にはさまざま商品が並んでいる。その中でも群を抜いた売り上げを誇る対策グッズを作る企業が福岡にある。従業員6人でヒット商品を生み出すSARA(福岡市博多区吉塚8)の迫田英敏社長にインタビューした。

■百貨店で新記録

靴業界から脱サラしてアパレル業界へ転身。30歳で独立し、2003年に同社を設立した迫田社長。当初はペットフードの宅配事業を手探りで始めたものの、効率の悪さから断念。次にペット衣料のOEM生産(相手先の製品製造)に取りかかる。それが軌道に乗り始めた時に海外メーカーの「紫外線を遮断する糸」に出会う。

「当時、機能性の素材はスポーツメーカーしか使っておらず、機能性のある素材にフリルなどのデザインを付けるメーカーは皆無だった」と振り返る迫田社長。「これにデザインを付けたら売れる」。そうひらめき、早速オリジナル商品の生産に着手。機能性重視の生地であることから運動用のテイストがなかなか抜けず「ファッション性で勝負できる商品作りを目指し、試行錯誤を続けた」という。

その甲斐があって考案した紫外線対策ボレロが地元の百貨店「博多大丸」のバイヤーの目に留まる。ファッション業界では一番売れ行きが伸び悩むセール前の6月。2週間の催事出店のチャンスをつかむ。「実績がないので、チャンスを与えてもらっただけでもラッキー。でも実績を作らないと次はない」。マスコミを呼び、テレビ出演するなど、必死に商品をアピールしたという。

勝負の催事初日、東京出張中だった迫田社長に大丸の担当者から電話がかかる。「信号待ちをしていたら担当者から電話がかかってきて。てっきり結果が悪かったのかと思った」と振り返るが、担当者の第一声は「迫田社長、ありがとうございます。新記録みたいですよ」。任された0.5坪の販売スペースで当時の1日の最高売り上げ額70万円を売り上げたという。契約も延長し、全国の百貨店でも販売を開始、通信販売や雑誌など販売経路が続々と増えていった。

■福岡から日本一に

同社のオリジナル生地は、日本繊維検査協会調べによる紫外線遮断率は約98%。「糸の段階で紫外線遮断機能が練り込んであり、編み方が特殊」なのだという。「紫外線は防げるけど、ださい洋服は着たくないというのがニーズ」と着用時のシルエットにもこだわり、伸縮生地用の立体パターンを採用している。

中でも「1カ月平均1000着は売れている」という人気商品はこちら。幅広い年齢層に好評という。

◇クールメッシュパーカー

ファスナーがフードまで全部閉まるのが特徴で、「目の下までファスナーを上げると、フードがひさしのように立つように作った」という。「帽子も日傘もいらず、下からの照り返しもふせぐ」。価格は13,824円。

◇冷感アームカバー

「アパレル業界以外の特殊な冷感繊維を使用。高いほど効果のある接触冷感度の数値基準は約0.160.17。このアームカバー0.28(日本紡績検査協会調べ)を記録した」という。「手を入れた瞬間から冷たく感じる」。価格は5,292円。「両商品とも在庫が足りていない状態」と迫田社長。

同社は、従業員6人で自社ブランド展開やOEM生産、アパレル企業に特化したウェブ制作事業も3年前より手掛けている。自社工場でミシンを踏むのは3人。協力工場による国内生産を実現した。「固定費をかけず、いかに利益を出すか。最終目標は、従業員100人で日本一のアパレル企業になること」という。「ワクワクする人たちとワクワクすることをしたい。仕事を通じて、社員を含む皆をハッピーにできたら」。

迫田社長は生まれも育ちも福岡。「福岡本社、東京支社だとカッコよくないですか?会社を大きくして福岡の街に貢献したい」。

取材・文/編集部 秋吉真由美

SARA

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