■人気ランキングを発表
博多駅構内で最大のアイテム数を誇る店舗「お土産街道博多」の売り上げランキングはこちら。(集計期間2011年8月~2012年8月)
1位 博多通りもん
白あん入りの和菓子で、明月堂(
博多区東那珂2)の人気商品。漫画「のだめカンタービレ」に登場するなど幅広い世代の人気を集めている。
2位 辛子めんたい風味 めんべい
山口油屋福太郎(博多区那珂6)の明太子味のせんべい。「土産選びに重視される軽さも手伝って人気」とジェイアールサービスネット福岡営業推進部・商品戦略スタッフの本中野みどりさん。第
2弾のマヨネーズ味も登場。
3位 明太子
「やはり博多と言えば明太子。食料品カテゴリーの売り上げの約
7割は明太子」と本中野さん。やまやコミュニケーションズ(東区松島5)の博多駅限定明太子をはじめ、各社の商品が季節問わず、常にランキング上位という根強い人気を誇る。
4位 名菓ひよ子
ひよ子本舗吉野堂(南区向野
1)の看板商品。福岡県能古島産の甘夏みかんのジャムで黄身を再現した、ジェイアールサービスネット福岡とのコラボ商品「博多ひよ子のたまご」も。
5位 博多の女
小豆羊かん入りの一口サイズのバームクーヘン。
二鶴堂(東区馬出6)の人気商品。
同店の平均客単価は約2,000円。「ビジネスマンの出張帰りの土産などは配りやすく、軽いものが好まれる」(本中野さん)と分析する。
■オリジナル商品開発や売り場での工夫も
同社は利用客の要望や都心部の流行などを分析し、
2002年より、地元企業とのコラボレーションによるオリジナル商品の企画開発も行っている。
今まで手が
けたオリジナル商品は
5種。前出の「博多ひよ子のたまご」(写真右)をはじめ、九州丸一食品(南区清水4)とのコラボ商品「おっしょいラーメン」、東京でのラスクブームをヒントに、企画担当者がやまやに呼びかけ商品化が実現したという自信作「めんたいこラスク」(同左)などを販売している。
また、売り場スタッフも奮闘。「ここだ
け売(バイ)、なかなかなか売(バイ)」を共通テーマとし、各店舗が思い思いに商品を陳列。「季節に応じた商品展開や
1個売り商品を組み合わせたり、オリジナルセットの商品を作るなど工夫しています」と同店スタッフの竹下奈美子さん。
「駅構内は無機質になりがち。少しでも博多に来たという雰囲気を味わってもらえれば」と店舗の外観は「博多五色」で彩られ、各店のイメージに合わせた詩が描かれているなど、細部までこだわっているという。商品棚にびっしりと並ぶ商品の量に加え、スタッフおすすめのコメントが描かれた味のあるポップ、店舗デザインにも目を配るとなると、“エキナカ時間”は一層慌ただしくなりそうだ。
取材・文/編集部 秋吉真由美