開催中の現代アートフェスティバル「第4回福岡アジア美術トリエンナーレ2009」冷泉荘会場(博多区上川端町)で、市民に呼び掛けて回収した中古フィギュアを使ったインスタレーションが話題を集めている。
同作を手がけたのは、シンガポールの作家ジュー・チュンリンさんとチュン・カイチュンさんの2人。市民の協力で集まった8~15センチのフィギュア約500体を使用し、同会場の一部屋全体を使った作品とアニメーション映像を上映している。
作品のテーマは「環境問題」。ドラえもんやアンパンマン、戦隊ものなどのカラフルなフィギュアがビニールなどで作った「木」を担いで、土地に緑を増やそうとしている様子を作品で表現しているという。
アニメーションは、フィギュアを少しずつ動かしながら1コマごとに写真撮影したものをつなげて映像化。福岡市立姪北小学校の4年生が声を担当し、フィギュアたちが緑の大切さについて投げかける11分33秒の作品に仕上がった。
開催時間は12時~18時。水曜定休。11月23日まで。