ふくや(福岡市博多区中洲2)の「減塩めんたいこ」が6月の発売以来、健康志向の中高年を中心に人気を集めている。
同社網の目コミュニケーション室の宗寿彦室長は「商品特性上、塩分が高いと思われがちな商品であるため、近年特に年配層から塩分を心配する声をいただいていた」と、2年前から開発に着手していたことを明かす。塩分は商品の賞味期限に強く影響することや、うま味のバランスを取るために、塩漬けの部分から研究を重ね、発売にこぎ着けた。
日持ちは通常の明太子よりやや短い1週間だが、色や食感はほぼ変わらずに作り上げた。同社の中でも塩分が多い「復刻めんたいこ」の塩分は8%、通常の明太子でも6%前後あるのに対して、同商品は3.3%を実現した。20グラムの摂取で塩分量は0.7グラムで、みそ汁の約3分の1程度だという。
「こうした需要は今後増える可能性はあると思う。塩分が気になる方でもおいしく召し上がっていただきたい。健康に気を使うお父さまやお母さまに贈っていただくのにも最適では」(同)とも。
価格は120グラム1,260円。直営店のほか同社ホームページなどでも販売する。