中華料理店「八仙閣」本店(福岡市博多区博多駅東2)を所有する西部ガス(千代1)は1月27日、6階建ての同店ビルとその用地を再開発し、商業施設やオフィスなどを備えた複合商業ビルを建設すると発表した。
再開発は、2011年春の九州新幹線全線開通によって駅東地区の事業価値が上がることを見越したもの。八仙閣は1967年6月に設立し、年間約155万人が来客する中華料理店。ガスを使った料理のおいしさをアピールするために、2004年12月に子会社化した。本店も1969(昭和44)年に開業し年間約50万人が訪れるが、建築後40年が経過し、一部老朽化も見られることから、複合ツインビルの建設を決めた。
敷地面積は約4,500平方メートル。現在のビルの南側に7階建ての八仙閣本店専用ビル建設し、工期をずらして現ビルの場所に12階建てのビルを新築。ガスを使った料理のおいしさをアピールする料理店舗(1階~3階)を中心に、物販やクリニックなどの入居を調整しているという。4~7階はオフィスゾーン、8~12階を住居専用(賃貸)ゾーンにする計画で、投資額は約60億円に上る。
1~3階は両ビルが連結されるほか、両ビル全体に最新のガス設備を導入。屋上緑化や上層階に庭園も整備する予定。
工事は今年7月から年内をめどに約230台収容可能な立体駐車場を先行整備。来年4月から約1年で同店本店ビルを完成させ、2011年の秋から2年間でオフィスビルを完成させるとしている。店舗の休業期間はほとんどない見通し。