福岡県ラーメン用小麦普及促進戦略会議(福岡市博多区東公園)は9月16日、ホテル日航福岡(博多駅前2)に関係者ら約200人を招き、県が2004年からラーメン用の小麦として開発した新品種「ちくしW2号」を使った麺の試食会を行った。
この日集まったのは製粉会社や小麦粉卸、「一蘭」「大砲」「山小屋」(ワイエスフード)「一風堂」(力の源カンパニー)など博多ラーメンを代表する25団体、約200人。6月に収獲、8月に小麦粉に加工した小麦粉を用いて作った麺に、ネギや具材などを一切使わずに、インスタントのスープのみで提供された。
試食した麻生渡福岡県知事も第一声で「うまい」と声を上げたほか、業界関係者も興味深く味わいながら、おおむね満足げな表情を浮かべていた。一蘭の中村和也社長室長も「現状で100%(の使用)は難しいが、今後に期待している。我が社でも積極的に使っていきたい」と話した。
県では参加者からアンケートを回収し、引き続き改良を続けていくという。2012年度に同種の作付面積を2,000ヘクタール、生産量を8,000トンまで拡大し、県内ラーメン店での消費量の半分以上を県産小麦で賄うことを目標にしている。また引き続き愛称も募集しており、「『あまおう』のように皆に愛される名称を期待したい」(麻生知事)と話している。