全国で小麦生産第2位の福岡県が、ラーメンに適した品種の開発に取り組んで開発した新品種「ラーメン用小麦」の愛称を募集している。
同県は全国有数のラーメンどころとして知名度が高いが、原料となる小麦はほとんどが外国産の小麦により賄われている。収益性の高い農業として、より一層の福岡ブランドとしての消費拡大を目指し、2004年度から全国に先駆けてラーメン用品種の開発に取り組んできた。福岡のストレートな細麺に最適で、麺にした時の色が淡黄で明るく、コシが強くてゆで伸びしにくい品種の開発に、5年間という短期間で成功した。
6月には普及促進戦略会議を設立。同月初旬に3トンの小麦を収穫、8月に加工した小麦粉は製粉業者にも品質が良いと好評だという。2012年度には生産量を8,000トンに拡大、県内のラーメン店で半分以上を県産小麦で賄うことを目標にしている。
同県ラーメン用小麦普及推進戦略会議事務局は「県民をはじめ多くの皆様に広く愛され消費されるよう、多数の応募をお待ちしている」としている。
愛称案は官製ハガキかメール、同事務局のホームページ上から応募できる。携帯電話からの応募も可。名称の発表は商標登録後で、来年度以降になる見込み。応募締め切りは今月30日(当日消印有効)。9月16日にはホテル日航福岡で、関係者を対象に試食内覧会を開催する。