映画「引き出しの中のラブレター」の公開に先駆けて9月9日、主演の常盤貴子さんと三城真一監督が来福し会見を行った。
常盤貴子さんが演じるラジオのパーソナリティー・久保田真生は、4年前にけんかして絶縁した父親が2カ月前に他界。父親が生前に書いた手紙が届くが、読めずに引き出しの中にしまってしまう。ある日、北海道の高校生から「笑わない祖父を笑わせたい」という手紙が番組に届き、真生は自分の父親の姿を重ね、番組で「引き出しの中のラブレター」という企画を立てる…。
「ラジオが好きでラジオの声や音楽に一喜一憂し、泣いたりはしゃいだりする」と常盤さん。「自分が好きな世界なだけに、演じることはハードルが高かった。声だけで感情を表現するのが難しかった」と振り返る。
常盤さん自身も現在、ラジオ番組でパーソナリティーを務めており、「番組に届くメッセージの多さに、こんなにも皆伝えたいことがあるんだと驚いた。テレビとは違い、顔が見えないラジオは独特のメディア」とも。
三城監督は「登場人物が多いため、役者が台本を読んだ時に感じた感情そのままにストレートに描いた」という。
同作は10月10日、中洲大洋、ユナイテッドシネマキャナルシティ13ほかで公開。