グランド・ハイアット・福岡(福岡市博多区住吉1)はホテル内のチャペルを全面改装し、「ホワイトローズ」をテーマにした新チャペルを8月に開設することを明らかにした。
景気低迷の中でも、婚礼は一定の需要があることや、ハウスウエディングの人気が落ち着いてきており、ホテルウエディングの価値が見直されつつあるということから、投資価値・需要があると判断し、6,000万円をかけてチャペルの改装を決定。昨年末には披露宴会場にホテル業界初となる160インチの大型マルチモニターを設置しており、衣裳部屋の改装なども含めてハード全体では2億円の大型投資となる。同ホテルでの年間挙式数は500~550組だが、年50組の挙式増を目指す。
デザイナーには世界のホテルやレストランのデザインを多数手がけ、自身も結婚したばかりの台湾人の女性デザイナー、セリア・チューさんを招き、音響・照明・オブジェなど細部にこだわるという。チャペルは白を基調とした内装の空間で、ベット・ミドラーの名曲「The Rose」をテーマに、天井部がバージンロードの入口から祭壇まで徐々に花開くかのような、曲線空間を描くデザインが特徴。
同ホテル担当者は「今までにないチャペルを用いた式で、このチャペルでしか出会えないバラを用意している。すてきなウエディングストーリーを描ける場所になれば」と話す。初日には既に5組の予約が入っているという。
稼働日は8月29日。挙式・披露宴の総額は80人で約250万円から。7月まで現在のチャペルを運営し、工事は8月に集中して行う予定。