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福岡アジア美術館で「ベストコレクション」第3弾 11組の40作品を紹介

「福岡アジア美術館 ベストコレクションIII 変革の時代、新たなる自画像」の会場の様子。「自画像・ロングヘア・パイプ」など

「福岡アジア美術館 ベストコレクションIII 変革の時代、新たなる自画像」の会場の様子。「自画像・ロングヘア・パイプ」など

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 福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町)7階・アジアギャラリーで現在、コレクション展「福岡アジア美術館 ベストコレクションIII 変革の時代、新たなる自画像」が開催されている。

インスタレーション「もうひとつの実践方法-世界をいかに作るか」

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 ベストコレクション展は、2023年9月開催の第1弾より、同館の所蔵の約5700点の作品の中からアジアのスターアーティストの傑作を厳選して紹介している展覧会。第3弾となる今回は、アジア美術の変革の時代という1980~90年代に焦点を当て、アーティスト11組による写真や絵画、映像、立体作品など約40点を展示する。ベストコレクション展では、展示面積と出展作家数が過去最大規模の展示となる。

 会場では、作家ごとに空間を分けて展示。展示作家は、同展のメインビジュアルで、今回が初展示となる新収蔵作品「自画像・ロングヘア・パイプ」の作家のベトナムのハン・ティ・ファムさん、フィリピンの伝統的な大工の技法などを使った作品を展示するフィリピンのロベルト・フェレオさん、タイの画家のタワン・ダッチャニーさん、文字をテーマとした作品などを手がける中国のシュー・ビン(徐冰)さんなど。このほか、インドの作家と石彫・木彫職人による、現代美術と伝統工芸がコラボレーションした、1体80キロある7体の木彫りの女性像と6本の木の柱から成るインスタレーション「もうひとつの実践方法-世界をいかに作るか」も展示する。

 併せて来場者には、同展の各作品を読み解くためのヒントを図解により紹介したガイドブック「超図解ガイド」も配布する。

 同館学芸員の佐々木玄太郎さんは「今回フォーカスした1980-90年代という時代は、アジア美術を取り巻く国際的な状況が大きく変化していった時期。そして、他の時代・地域にはない独自の表現が、アジア各地で切り開かれていった時期でもある。新たな時代を築いていった作家たちの名作をダイナミックな空間の中で体感し、アジアの現代美術のエッセンスに触れてもらえれば」と話す。

 開館時間は9時30分~18時(金曜・土曜は20時まで)。水曜休館(8月27日は開館)。観覧料は、一般=200円、高大生=150円、中学生以下無料。11月30日まで。

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